HEYERDAHL / Øen

	ØEN
	クリエーター情報なし
	Red Eye Transit

今年１月にトロムソに行った時、街の中心に大きなショッピングセンターがあった。
中に入ると、大好きなチェーンのレコード店。

嬉しがって店に入ると、どことなく懐かしい感じでいて、
私的にぐっとくるメロディーラインの曲が流れている。

自分で探そうとしてもわからなくて当然なので、
とりあえず店員のお兄さんに「今流れている曲、何？」と聞いてみた。

すると「これだよ」と出されたのがこのアルバムというわけ。

昨年８月にデビューしたノルウェーのロックグループ、「Heyerdahl」。
帰国してから知ったんだけど、ちょうどこの日はアルバムの発売日だったそう。
注目の一枚だったということか。

ヘイエルダールとは、ノルウェーの有名な探検家である
トール・ヘイエルダール（コンチキ号の人）にちなんでつけられたグループ名。
完璧な新人というわけではなく、
メンバーそれぞれキャリアがあるらしい、
というような、まだまだわからないことだらけ。
あまり情報はない中で、
それでもぐぐっとひきつけられたこの作品。

特にシングルカットもされている「Mirage」がそう。
冒頭からぐっと引き寄せられる。ドラムやシンセの
入り方が、The National Bankを思わせる。
ハスキーなヴォーカルと抑揚のあるメロディー。

浮遊感を漂わせつつ、しっかり聴かせるところは聴かせる。

絶妙な力強さと物悲しさのバランス。

ニューグループなのに、大物の匂い。