■2005/09/10 (土) Turanga@Kvarteret(storelosjen)

 ライヴ画像がなかったので、Kvarteretの入場スタンプを。

 カフェのスタッフにスタート時間を聞いたところ、「おそらく23時頃からかな」という事だったので、両方見る事にしました。

 22時、昨夜のJagaと同じKvarteretへ。そこの3階のフロアがstorelosjen。このTurangaのイヴェントは「Staoppjazz」(初めのaには上に○がつきます。読みはスタオピヤスもしくはストッピヤス:オーゲさん談)。Jazzよ起きなさい!の意なんだそう。8月のLars Horntveth & the Pooka Strings Septetに始まり、11月後半にあるHakon Korstadのソロライヴまで月に2~4回のペースで開催されているミニ・ライヴといったところ。そのラインナップもさることながら、チケットも30NOK(600円くらい?)と激安。この値段でこのメンツ、一体ここはどうなっているんだ?と思うくらいの気持ち程度の価格。逆にいうと、そのくらいこの街では週末はお酒と共に音楽を聴くという事が習慣化しているということなのかもしれない。実際みんなおしゃべりに夢中で聴いてなかったりするし・・・。

 で、時間も押し、途中中座できるようにと最後列の長いすに腰掛けていると、後ろからメンバーが登場。Thomas Stronenもパーカッションとして位置に着く。・・・ん?と思ったサックス。もしかしてと思い、隣の席に座っていた女性に「あのサキソフォニストはAtomicの・・・?」もちろん答えは「Yes!」。Fredrik Ljungkvistでした。なんて贅沢。そして、それは完全に下調べ不足から出た驚きだったわけで・・・。でも、そのおかげで今日は嬉しい偶然がいっぱい。それだけでもうお腹いっぱいになってしまいました。

 ステージは、4人(ドラム、ベース、チェロ、そしてサックス)が音を確認するように、静かに始まった。Fredrikのサックスは滑らかで他の楽器の音色にまとわりつくような不思議な感触の音色を奏でる。Atomicでのそれとは違う、ゆらめくような力の抜けた危うい感じの音。Stronenのパーカッションも、日本で見た単独公演とは全く違い、4人編成の中で前に出ることなくしっかりとリズムを刻んでいる。何かを探るみたいにゆっくりと曲は進んでいく。徐々に盛り上がり、リズム隊が強くなり、その合間をうねるようにサックスの音色が入る。チェロの軽快な音色がアクセントになり、どんどん迫力を増していく。どんどんフロアもその演奏に引き込まれ、身を乗り出して聴き入ってしう。こんなに4つの音が絡み合うような演奏を私は初めて見たような気がしました。それぞれのソロが素晴らしかったのはいうまでもありません。ただ、ストレートに驚いたのは、チェロがフロア中を練り歩いていたこと。目をつぶってその音色に聴き入っていたところ、段々近くなってくる感覚を覚え、目を開けたら目の前を通りすぎていったところで本気でびびった。

 あっという間に23時をまわりタイムリミット。後ろ髪轢かれながらステージを後にして、KUNSTHALLまで全力疾走。もうすぐJohn Hegre(Kaptein Kaliber)に会える!
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ブリッゲン散... Kings of Conv... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。