Kings of Convenience @CLUB QUATRO

 待望の初・来日! けれどチケットを買いそびれ、気づいた時には既にsold out。オークションで入手するというドタバタでしたが、何とかそれでも間に合いました。

 会場は最近続いたノルウェー(ベルゲン)アーティストのどれよりもすごい混雑ぶり。Royksoppの方が余裕があった気すらします。新作のリリースは2004年。なのに何故に今来日?という疑問もありますが、彼らのライヴを見ることが出来るなら、それも問題なしか。開演までかかっていたのはMagnet。彼らのセレクトなのか、はたまたSmashの作戦なのか、それはわからない。

 定刻でステージに現れた彼らはとてもリラックスした感じ。アイリックもアーランドも少しも緊張した様子がない。

 作品は過去に3枚。そのうちセカンドはリミックスメイン(個人的にはこれが一番好き!)の作品なので、実質的なリリース枚数は、Royksopp同様にこの人気ぶりに対して圧倒的に少ない。けれど、1作1作がとても充実した内容で、涼やかなのに貫禄や風格を感じさせる。それぞれに学問を究めたり、他のジャンルでの活躍ぶりも騒がれているだけあって、一つのこと(ここではアコースティック・デュオ)だけでなく、多方面にアンテナを張り巡らせている故から生まれる余裕なのかな。2人の息の合ったギタープレイ&デュオは、どの楽曲も耳に心地よい。アイリックがメインヴォーカルをとるのだけれど、決して前面に出るわけではなくて、アーランドとのハーモニーは、お互いの良さを邪魔しない程度に柔らかく、とても美しい。いい意味で「力の抜けた」感じが彼らの最大の魅力なのだと思った。

 合間合間で耳打ちしあう様がとても微笑ましい。練習してきたのか「ニホン二コレテウレシイデス」とか「ユビパッチン」とかポンポン飛び出すアイリックの日本語にフロアも大爆笑。ゆるゆると笑顔で踊りだすアーランドの姿はとても飄々としていて、この実力とルックスとのギャップにまたも大笑い。プリングオフを決めた時の嬉しそうな表情もまた魅力的だったし、ご機嫌で踊りながら歌い出した途端に歌詞を間違え、しょぼんとして座りこみ歌いなおしをした場面もまた会場を和ませた。

 アンコールが終わってもなお引かないフロアの興奮。もしかしてアーランドがDJで再び現れる?との期待を抱きながらも、残念、そうはいかず。アイリックが現れ、「アーランドはとても疲れているから、ごめん」と。

 頑張り過ぎだよ。でも、また来てよね。

(おまけ)
 で、RoyksoppもMagnetも来日した。そろそろベルゲン・エレクトロニカの火付け役で張本人となるTelle(Records)が再始動してもいいんじゃないかな?

 年明けには活動を再開させるよ、と言っていたのに、まだ音沙汰なし。うーん。
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