2/5 人生の終わり方

 寒くなったせいなのか、施設では体調を崩されて入院、その後回復することなく亡くなられる方が多い気がします。

 高齢者は、抵抗力が弱い。これは仕方のないことかもしれません。

 認知症が進めば、食事に対する興味もなくなってくるようです。

 食べることを忘れる。逆に食べたことを忘れる。

 どちらかというと、問題なのは前者の方。

 食べたことを忘れるのも問題ですが、食べる=命をつなぐ ということは
出来ているので、これに関してはケア次第で落ち着くのではないかと思います。

 食べることを忘れる=食べない=生きることを拒否する

 食事の進みの悪い方には、いろんなアプローチを試みますが、なかなか上手くいきません。かといって、だから「PEG」というところにすぐいくかというと、自然でないなど、いろんな問題もあり、スムーズには進みません。

 家族からも、スタッフからも、担当ケアマネージャーからも協力が得られないTさん。

 まわりの人は、食べないことを問題としてないのかもしれません。
 
 もしくは、食べないことは、本人の主張だし、尊重すべきなのかもしれません。

 本当の言葉が聴けないTさんの、本当の思いは・・・わかりません。

 どんなケアが一番ベストなのか、よくわからなくなってしまいます。

 栄養士なのに、たった一人の栄養ケアも満足にできないなんて、
 十数年この仕事をしているのに、相変わらず成長していないんだろうな~と
 日々感じています。



 
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