3/28 生きる資格、とか。

　昨日まで、廊下を一緒に手をつないで歩いていた利用者さんが、突然亡くなりました。

　体調不良の予兆は…、あったかどうかもわからないぐらいの日常生活での些細な変化。

　毎日、みんなで穏やかに過ごしていて、平穏に見えるようであっても、私たちと違い、相手は超・高齢者。そういうことすら忘れてしまうほど、毎日、同世代、あるいはもっとずっと年下の女学生のように見えることさえある彼女でした。

　「この建物の柱も天井も、ぜんぶ私のお父さんが作ったのよ～」

　嬉しそうに何度も何度も話してくれて、そんな話を聞きながら、行き止まりで施錠された扉を何度も何度もガンガンと開けようとしていたりして。手をとって部屋まで帰る道のりは、さながら学校からの帰り道みたいだったり。

　大変だけど、なんだか楽しいなぁ。

　一番元気だったし、ずっとそんな日が穏やかに続くと思っていたのに。

　突然過ぎて、みんな心がざわついていて。

　一日一日を、もっと大切にしないと、もったいない。

　（当たり前だけど）同い年ではない、相手は体力も不安定なんだということを、改めて痛感しながら、みんなで生きることと向き合いたいと思いました。

　よ●ちゃん、向こうでお父さんに会ったら、よろしく伝えてね。