7/22 単一民族国家とか、原発依存国とか。



ノルウェー連続テロから1年。多くの人が犠牲になったこの事件を知ったとき、犠牲者数の多さに思考がまったく働かなかったのを覚えています。

現地の友人は、それに反して冷静で、「どこの国でも、多かれ少なかれこういった事件は起こるもの。多文化社会だからね」と。

「イスラムの侵略と多文化主義から国を守る必要があった」と容疑者は主張しているそう。
人口の1割が移民という欧州でもっとも多文化社会を推進するノルウェー。平和国家の根本が揺らぎ、政府の方針が変わってしまうのでは?と思われた事件を乗り越え、悩みながらも前に前に進んでいるように思えます。

昨日、山崎記念農業賞の記念フォーラムに行き、受賞された「NPO法人福島県有機農業ネットワーク」の方々の話を聞いてきました。放射能汚染の中で、悩みながらも農を営み続ける方々の苦悩や、それでも未来に向かって耕し続けることの必要性を発表を通して知った私。自分に出来ることは、やはり惑わされない、ぶれないで共に寄り添うこと。

正直、私自身のことについて放射能汚染うんぬんは、食材に関してはあまり気にしていません。もともと地上に育つ食材には放射能は含まれているわけですし、たとえ値が他県よりも高かったとしても、水洗いすれば問題ない程度まで数値は下がります(と思ってます)。仮に自分が妊婦だったとした場合は、もう少し敏感になるかもしれませんが・・・。40年近く大地を踏みしめ生きてきたわけです。何をいまさら・・・という気持ちのほうが大きかったりします。

それは、福島の農作物についての風評(ではないものもありますが)被害について言っているわけで、原発再稼動は別です。使用済み燃料の処理方法がいまだに決まっていないのに、再稼動・・・。後片付けできないくせに、散らかす。意味がわかりません。

ただ、どうしても友人のように「脱・原発」と両手を掲げて官邸前に集合できないのは、自分の中でひっかかっていることがあるからです。
以前通っていたライター講座での授業中、他の受講生が書いた論評についてディスカッションするとき、「単に批判(というかなんというか)するのではなく、自分だったらこうする、的な案を必ず言うこと」と、先生からは常々言われていました。

私の大好きなノルウェーには、原発はありません。水力がメインです。

原発を国民投票で阻止したデンマークは、風力や水力がメインです。

人口の多い日本では、そのような自然エネルギーだけでまかなうことは難しいのは当然です。

じゃあ、どうするのがいいのか? 私の浅い思考ではいい案はまだまだ浮かびません。
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