プール見る ゴーヤの花のまばゆさよ 子どもらの声 蜂の羽音よ
突然に 黄色いカンナ 夏は来ぬ
バスで走っていると、いつもの風景の中に、黄色いカンナが見えました。
本当に突然です。
それとも、ここ数日、私が上の空だったのでしょうか。
カンナは無造作に咲きますね。まるで、雑草ででもあるかのように。
ほこりが舞い立つ車道の分離帯のなかでも、
電柱の陰でも、
瀟洒な家の塀の外でも、
とてもきれいのに、案外だれも手折ろうとしない。
あまりに自信たっぷりな咲きっぷりなので、
きっと、だれもそんな気にならないのですね。
暑い夏の日差し、真っ青な空の下で、
カンナが咲いている夏、
待ち遠しいですね。
j
枯れることは、本来、不幸な現象ではありませんね、
枯れることは、自然の摂理として初めから計算のうちに入っているのだから。
枯れて死に、新しく生まれるものに席をゆずることで、再生と回復、復活があるのです。
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枯れていく紫陽花のそばを大勢の人が通り過ぎています。
楽しそうに笑いあい、夏の明るい空を見上げて、
「ねえ。海に行こう」
「そうしよう。どこがいい?」
枯れていくあじさいにカメラを向けたからといって、
紫陽花は、喜んだふうもありません。
その沈黙がまたいい!!
人は、とても真似ができません。
救い主が必要です。
、
、
逝く姿 また妖しげな 紫陽花よ
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どういうわけか、枯れ始めた紫陽花に風情を感じます。
ドライフラワーになってしまう前が好きなのです。
真夏の猛威にへばりそうな自分の姿に重ね合わせているのかもしれません。
夢の戸を 押して入り込む 悲しみを 追い返そうと 祈る夜更けよ
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しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、
この花の一つほどにも着飾っていませんでした。
(新約聖書・マタイの福音書6章29節)
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悲しいニュースを聞いた夜に