見て見て! さつきの風に たちあおい
Gooから、一年前の記事が送られてきました。再録です。
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あなたは正しすぎてはならない。知恵がありすぎてはならない。なぜあなたは
自分を滅ぼそうとするのか。
(旧約聖書・伝道者の書7章16節)
神は心をご覧になるのですが、それは、
私が正しいと思うような正しさを評価して下さることではなさそうです。
議論に勝っても「正しさの証明」にならないとわかるまで、ずいぶん遠回りをした気がします。
次のような主のことばが私にあった。
「わたしは、あなたを胎内に形造る前から、
あなたを知り、
あなたが腹からでる前から、あなたを聖別し、
あなたを国々への預言者と定めていた。」
そこで、私は言った。
「ああ、神、主よ。
ご覧のとおり、私はまだ若くて、
どう語っていいかわかりません。」
すると、主は私に仰せられた。
「まだ若い、と言うな。
わたしがあなたを遣わすどんな所へでも行き、
わたしがあなたに命じるすべての事を語れ。
彼らの顔を恐れるな。
わたしはあなたとともにいて、
あなたを救い出すからだ。
――主のみ告げ――」
(旧約聖書・エレミヤ書1章4節~8節)
★★ ★ ★★
エレミヤは、「涙の預言者」と言われています。
古代イスラエル南王国が衰亡に瀕していく時代に(BC627年~BC585年頃)、
預言者として、神から召命を受けました。
まだ、20歳くらいだったエレミヤは、責任の重大さに、神の召しを断りましたが、
「まだ、若いと言うな」とのお返事でした。
当時のイスラエルは、日ごとに勢力を増す東のバビロンと南のエジプトに挟まれ、
国中が大国の顔色をうかがって、日和見的な政策で動揺し、
国の柱である神殿礼拝や律法は忘れられていました。
エレミヤは、様々な思惑に乱れる国にあって、神からの預言を語り続けます。
「このままでは、国は滅びる」というエレミヤの預言は、
王から民に至るまで疎んじられ、厭われ、
彼は、投獄の憂き目にさえあうのです。
エレミヤについて、新聖書辞典は次のように解説しています。(一部抜粋)
エレミヤは神の代言者として、真の預言者意識とは何であるかを、預言者としての
苦悩の中から、最も強く示している。神から託されたメッセージを忠実に自分の民に語れば
語るほど、それだけいっそう強くその民から迫害を受け、民には受け入れられず、
偽預言者呼ばわりされた。(中略)
しかし、エレミヤも人の子であり、預言者職の厳しさの前に自分の弱さを知らされ、
預言者として召されたことだけでなく、この世に生まれてきたことさえものろうという、
限界的な心理状態までも体験した。――(後略)