詩とジャズの夕べ
中上哲夫+沖田大祐
「こんな催しがあるんですけど、いかがですか」
そういわれて、チラシを受け取り、入場券を購入した。
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場所は,成瀬にある喫茶イマジン、成瀬は町田からJRで一駅だし
イマジンは、駅から歩いて3分だという。
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誘ってくださった文学館のMさんは、連れ合いが、遠い日、中上さんと知り合いだったこと、
私にとっては噂の方だったけれど、遠い日、やっぱり、こんな場所で、このような催しに
出入りしていたことを思い出してくださったのだ。
とはいえ、青春の日の、「詩とジャズの夕べ」と同じテーマを与えられて、
内心ひるんでいるのでした。
★ ★ ★ ★★
あのころは、若かった。
あのころは、騒がしかった。
あのころは、いつも息せき切って走っていて、だれにでも
「私を見て!」と、叫ぶ元気があった。
暗い穴倉のような会場で、みんな床に座って、たばこの煙がもうもうのところで、
「なんだよう。あいつ。あの長髪は、きれいすぎる!!。もっと洗ってやれよ」
なんて、意味不明のことを言って。
ヒトのことを、あれこれ品定めして、
それもほんとは、嘘で、
そこで詠われる詩にも、じつは関心がなくて、
じっと自分の声を聞いているだけの、馬鹿な女の子、男の子・・・。
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あれから40年後の青年たちは、みんな洗練されていた、お行儀がよくて、
たばこを吸うものも、やじるものも、飛び入りもいなくて、
静かで、美しいひと時、詩人もピアニストも、ほんと素敵な人だった。
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大きな窓から見える夜の光景が、詩人の声とピアノの音色をしっとりと拡散していた。
声とライブの動画をアップできなくて、ごめんなさい。