きらり!(^^)!

子どもたちの限りない可能性を求めて!

困り感への対応~自分を知る~

2022-02-13 16:26:53 | 生き方
自分の「トリセツ」を作ろう 「生きづらさ」克服への道示す 発達障害抱える大学生

 2/8(火) 8:01配信・時事通信

 「周囲とうまく協調できない」「ミスが多い」「すぐパニックに陥る」といった特性を持つ人は、発達障害を疑うべきだという意見もある。

 ただ、周囲に溶け込めなかったり、ミスを連発したり、失敗して頭が真っ白になったりといった現象は、誰にでも起こり得る。そうした自分の特性と向き合い、困難を克服する方法はないのだろうか…。

 そんな悩みに一筋の光を与えてくれそうなのが、発達障害の当事者で帝京大学1年生の西川幹之佑さんの著書「死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由~麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと」(時事通信社)だ。この中では、自分が直面する課題解決のため「自分のトリセツ=取扱説明書」を作り、自己コントロールの方法を身に付けることで、生きづらさを克服しようという果敢な試みの過程が分かりやすく解説されている。

 西川さんは幼い頃から多動で、言葉の発達が遅く、気に入らないことがあると大暴れする「超問題児」だった。幼稚園は入園から2時間で退園処分となり、小学校1、2年で通った特別支援学級にもなじめなかった。3年生から通常学級に移るが、授業の内容で分からないことがあると教室を飛び出すような問題行動を繰り返した。

 その後、東京都千代田区立麹町中学校に進学、そこで工藤勇一校長に出会ったことが人生を変えたという。西川さんがどう変わり、発達障害に特有の困難をどのように克服したかを西川さん本人に聞いた。

 ―本を書こうと思ったきっかけは何でしょう。

 高校3年生の夏休み、なかなか英検2級に合格できないので、麹町中で工藤先生に教わった「マインドマップ」(写真)を作って、自分の目標とそこに向かう上での問題点を分析してみました。

 すると、「自分の得意なことは自分だけのものであるうちは価値はないが、自分以外の誰かに伝えることができたら価値を持つようになる」という工藤先生のお言葉に行き当たりました。発達障がいである自分の実体験は「得意なこと」とは少し違うかもしれませんが、18年間かけて身に付けたことが誰かの役に立てるかもしれない、そう伝える手段として本を書こうと思いました。

 ―書字障害を持っていることが著書にも書かれていますが、執筆ではどんな点に苦労しましたか。

 今回の執筆は、原稿用紙にペンで書いたわけではなく、パソコンのワープロソフトでタイピングしたものを基に、母や編集者さんと口頭でのやりとりをした上で原稿にしていきましたので、その点での苦労はありません。もともと僕の文章力は低いので、本当に言いたいことが伝わるようにするため、母の協力を仰ぎました。自分ですべて書くのだったら、本の出版は諦めたと思います。

 ―一番大変だったのは、どんなことでしたか。

 18年の人生で「暗黒時代」と言える小学校の頃のことを思い出す作業が最大の難関でした。両親にとってもつらい時期なので、このあたりの原稿を母と一緒に書いていた昨年の夏は、家の空気も重くなったように感じました。

 ―自分が引き起こしたトラブルの全容を明らかにする「事故調査委員会」を立ち上げるというのは自己管理の手法として秀逸なアイデアですね。

 僕はもともと鉄道、航空、宇宙、軍事など安全を重視する分野が好きです。特に運輸安全委員会の事故調査報告書にはとても興味があります。過去に目を向け、客観的に分析・検証した報告書は、今後の安全対策に非常に役立つという考え方に共感して、それが自分の起こしたトラブルを客観的に振り返る事故調査委員会をつくる考えにつながりました。

 ―「自分自身の取扱説明書」を作るというのは、どのように思いついたのでしょう。

 自分が学校でいろいろ苦労しましたので、特に学校で困っている子たちに対応する上で土台となるようなガイドラインがあれば、先生と生徒がもっと良い関係になるのではないかという発想が生まれました。日本ではさまざまな製品に過剰なまでの注意書きが付いた取扱説明書が作られていますが、社会が最も大切にしなくてはならない未来を担う子どもたちへの教育には、先生の経験という、ある意味行き当たりばったりの方法しかないことが僕は不思議で仕方ありません。

 ―「生きづらさ」を乗り越える上で、特に苦労したのはどんなところですか。

 やはりアンガーコントロールですね。「暗黒時代」に暴れまわったのも、「怒り」の感情を制御できなかったからです。

 でも、工藤先生の発案で麹町中の生徒と保護者向けに開催された「アンガーマネジメント講習会」で聞いた「自律的に行動するというのは感情をコントロールすることだ」という言葉が心に突き刺さりました。そこで、自分がなぜ怒るのか、イライラの原因を分析・特定しようと思いました。

 ―そこは「事故調査委員会」のやり方ですね。

 その通りです。僕の場合、自分を取り巻くさまざまな理不尽に対して怒っていたのですが、分析の過程で「怒る」と「キレる」を混同していたことに気付いたのです。

 ―どう違うのですか。

 「怒る」は納得できない問題に異議を唱えることで、ある意味、健全で前向きな行為です。でも「キレる」は、たとえ正しい考えや意見がベースにあったとしても、感情に任せて暴言や暴力で相手を打ち負かそうとする間違った行為だと思います。

 ですから、「キレる」のは絶対にダメですが、「怒り」はその感情を正しく相手に伝えられればいいわけです。僕は、その二つに明確な線引きをすることで、感情をコントロールするようになりました。

 ―それは難しそうですね。

 でも、僕は「怒る」自分を認めることで、人には「怒」の感情があるからこそ、自分を向上させ、世の中を変える可能性も出てくるのだと考えられるようになりました。例えば、いじめに遭っている子が、「嫌だ」という怒りの感情を相手や周囲に伝えられれば、いじめをそれ以上エスカレートさせないことができるかもしれません。

 ―ほかに読者に伝えたいメッセージがあったら教えてください。

 もし悩みがあるのなら、家族や身内、学校に分かってもらえなくても、あらゆる手段を使って、自分の気持ちや話を分かってくれる人や窓口に伝える努力をしてほしいと思います。とにかく、「伝える」ことを諦めないでほしい。

 自分の気持ちを理解してもらうのに必要なのは、何より誠意と相手への感謝です。

 だから、どんなにつらくても、犯罪のような行為で自分の気持ちを表現することだけは絶対にしないでほしい。

 追い込まれた人たちが自分の存在意義を否定するような手段を取らないで済むように真剣に皆で考えていこうと、呼び掛けたいです。

 自分はなぜこの世界にいるのかという存在意義を見つける手掛かりは、自分が誰かの役に立てているという気持ちに尽きます。

 僕の考え方が100%正しいとは思わないけれど、僕の本が誰かの、何かの役に立てることがあればこの本を出した意味があると思います。

これぞインクルージョン!~焦らず一歩一歩~

2022-02-03 18:21:14 | 生き方
平野美宇の妹・亜子(17)が歩む文武両道…見守る母が発達障害を「隠すことではない」と公にする理由《張本智和の妹と対戦》

2/2(水) 11:01配信・Number

 卓球界の新年は「天皇杯・皇后杯 2022年全日本卓球選手権大会」(以下、全日本選手権)で幕を開けた。今年は4年ぶりに大阪から東京に舞台を戻し、1月24日から30日まで東京体育館で7日間にわたる熱戦が繰り広げられた。

 東京五輪日本代表ら有名選手の活躍は大々的に報じられるが、実際はそれよりもっと多くの学生や社会人がプロとも肩を並べて卓球日本一を競う。

 例えば、大会3日目のジュニア女子シングルス5回戦で注目を集めた「東京五輪メダリストの妹対決」も全日本選手権の多様性を映し出す一戦だった。

美和とは対照的なキャリアを歩く亜子
 東京五輪メダリストの妹対決とは、女子団体銀メダルの平野美宇の妹・亜子と、男子団体銅メダルの張本智和の妹・美和によるベスト8決定戦だ。

 亜子は17歳の高校2年生、美和は13歳の中学1年生。同じ舞台に立った2人だが、卓球とのかかわり方は大きく異なる。

 中学入学と同時に宮城県仙台市の実家を離れた美和は、Tリーグに参戦する木下グループの木下卓球アカデミー(神奈川県川崎市)に所属し、兄と同じプロの道を歩む。日本女子卓球の次世代を担うジュニアナショナルチームのメンバーでもあり、昨年12月、ポルトガルで開かれた世界ユース選手権では女子団体、女子シングルスおよびダブルス、混合ダブルスで優勝し4冠に輝いた。

 一方、山梨県の公立高校に通う亜子は学校の部活動と母・真理子の運営する卓球スクールで日夜練習に励む。進学校のため毎日こなさなければならない課題は多く、時間をやりくりして卓球と勉強の両立に努める。卓球の腕前は山梨県でトップクラスで、昨夏にはインターハイにも出場したが、基本的にはごく一般的な学生生活を送っている。

 そんな2人の初対戦はストレート勝ちで美和に軍配が上がった。負けた亜子はベスト16で大会を終えたが、全日本選手権初出場だった昨年の1回戦敗退を大きく塗り替える結果だ。

 亜子は三姉妹の三女で、長女・美宇と次女・世和を姉に持つ。

 昨春、大学生になった世和も高校まで卓球をやっていて、物心ついた頃から「平野美宇の妹」という視線を浴びてきた。

 だが、2人とも有名人の美宇にコンプレックスはない。それは母・真理子の三人三様の子育てによるところが大きい。

 とりわけ亜子には発達障害があるが、それは個性であり「隠すことではない」と公にしている。美宇も同じ考えで、時々テレビ番組にも出演する妹たちの姿を微笑ましく見守る。

 障害の特性上、亜子は人とのコミニュケーションが得意ではない。全日本選手権の記者会見に登壇した際も受け答えに時間がかかり、言葉足らずなところもあったが、そこは試合のベンチコーチでもある真理子が付き添い、手助けした。

 高校生の子の記者会見に親が同席するケースは他になく、わが子はそういう場は不得手だからと断ることもできるだろう。しかし、平野親子はそれをしない。なぜなら記者会見に応じるのも大会に出場する選手の務めであり、姉妹で応援してもらっていることへの感謝と考えるからだ。

 メディア対応に関しては美宇も幼いうちから「負けた試合で記者さんの質問に答えたくないと思うなら、勝った試合でも答えるのをやめなさい」と母に言われてきた。自分にとって都合の良いことばかりしていては人として駄目だという戒めである。

卓球を通じて社会性を身につける
 平野三姉妹は卓球を通じて社会性を身につけてきたといっていい。

 とりわけ発達障害のある亜子は6歳で卓球を始めてから同世代の友達と日常的に交わり、卓球スクールにやってくる年長者ともかかわりながら自然とコミュニケーション能力を高めてきた。

 彼女の障害のことを知らない人は、亜子のつっけんどんな態度や言葉にたじろぐかもしれない。だが、母・真理子の運営する「平野卓球スクール」には身体障害のメンバーもいて、皆、一緒に卓球を楽しんでいる。そうした環境の中でスクールの生徒たちはごく自然に障害に対する認知・理解を深めていくのだ。もちろん美宇も実家にいた小学6年生まで同じ環境で育った。

 また真理子が元教員で、かつて特別支援学校に勤務した経験を持つことも大きい。障害のある子どもに関する見識が豊かで、そうした子を持つ親の気持ちがよくわかる。そのことが卓球スクールのインクルーシブな環境づくりに反映されている。

 亜子は全日本選手権を通して自身の力を120%出し切った。特にサーブが効いて、5回戦で対戦した美和も「(平野選手は)いろんな種類のサーブを持っていて、自分のレシーブミスが多かった。サーブが上手いと思った」と目を丸くした。

 亜子本人も自分の出来に満足した様子。実は昨夏のインターハイで緊張と相手のレシーブ強打を恐れ、思い切りサーブを出せなかった反省があったのだ。

 そのためサーブ練習に力を入れ、「3つの的を置いて連続で倒さないと終わらない練習をしてきた。3つめはとても集中するので緊張感のある練習ができた」と強化秘話も披露。

 さらに修学旅行にラケットを持参しボールつきをして、打球の感覚を失わないようにも努めたという。

 こうした日々の積み重ねが全日本選手権での躍進につながった。1回戦の勝利は実に5年ぶりとなる全国大会の勝ち星だった。

 3回戦は相手選手の棄権で不戦勝だったが、5回戦まで勝ち上がりベスト16に入ったのは見事としか言いようがない。

「足りないところを強化して発揮することができて嬉しい」と笑顔の亜子。姉の美宇も「たくさん練習していたので、その成果を出せて良かった。妹の活躍に刺激をもらった」と亜子の大好物のチョコレートケーキを差し入れた。

 そして、亜子と全日本選手権を戦った母・真理子は、「何よりも亜子の笑顔が嬉しかった。もしも文武両道の全日本選手権があったとしたら、ひょっとしてチャンピオンになれるかも!?」と言って笑った。

 国内最高峰の全国大会である全日本選手権には、さまざまな境遇の選手が出場している。そして選手の数だけ知られざる物語がある。それら全てを受け入れるのが、卓球人の憧れである全日本選手権の懐の深さなのだ。

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2022-01-27 19:31:42 | 生き方
「謹んでお受けいたします。大関の地位を汚さぬよう、感謝の気持ちを大切にし、自分の持ち味を生かし、相撲道に 邁進まいしん してまいります」

これは、昨日、大相撲の新大関御嶽海関の口上ですが、この中の”感謝””自分の持ち味を生かし”は、日頃からバスケ部員に自分が伝えていることと同じです。決して驕らず謙虚に頑張りたいですよね。

見事!~夢の実現~

2022-01-22 19:50:12 | 生き方
初挑戦で合格 国家資格の難関試験を最年少で突破 夢膨らませる埼玉・和光の中3、母親も目を細める


1/22(土) 10:17配信埼玉新聞

 埼玉県和光市在住の私立中学3年清水良真(りょうま)さん(15)が旅行のプロデュースやパックの販売など旅行代理店の運営に必要不可欠な国家資格「総合旅行業務取扱管理者」の2021年度試験に初挑戦し、合格した。同年度の受験者は7135人で合格者は1785人と合格率25%の難関試験を最年少で突破した。清水さんは「約半年間にわたり、専門学校に通い勉強に励んだ結果。本当にうれしい。将来はこの資格を活かした仕事に就きたい」と夢を膨らませている。

 同管理者試験は一般社団法人日本旅行業協会(高橋広行会長)主催で毎年1回行われている。年齢制限などの受験条件はない。

 受験科目は旅行業法の法律を問う「業法」と契約のシステムやルールを問う「約款」、国内の観光地の名称や地理、鉄道の運賃などを問う「国内旅行実務」、海外の観光地や地理、国際線の航空運賃、英語問題などの「海外旅行実務」の4科目。各科目の正答率60%で合格する。

 国内と海外の二つの実務科目は合格点をクリアすれば、翌年の試験は免除される。このため、2年連続で受験する受験者も少なくない。21年度の試験で初めて受験したのは2819人。このうち、清水さんを含めた合格者はわずか175人(6・2%)だけだった。

 清水さんは幼少のころから東北や中国地方、京都などの国内、サイパンやフィリピンなど海外の観光地を家族で訪れ、「知らないことを学べる」と旅行に魅入られた。中学校に入り、「旅行の仕事をしたい気持ちが強くなり、そのための資格を取ろうと考えた」と動機を説明する。

 昨年9月には、国内旅行だけに限定した国家資格「国内旅行業務取扱管理者」(一般社団法人全国旅行業協会主催)も受験し、合格している。「高校や大学でも多くの旅をして、将来の実務に役立つ知識を集めていきたい」と清水さん。

 母親の恵子さん(45)は「本人が熱心に勉強したことはもちろんだが、専門学校の先生や励ましてくれた友達のおかげでもあり、感謝しなくてはいけない。今後も好きな道を進んでほしい」と目を細める。