全観測地点で猛暑 4日連続100人超搬送 熱中症疑い、高齢女性が2人死亡 埼玉
7/18(水) 7:55配信 ・産経新聞
厳しい暑さが続いた17日、県内も全8観測地点で35度以上の猛暑日となった。県消防防災課によると、同日に熱中症の疑いで医療機関に救急搬送されたのは6~95歳の男女108人(午後5時時点)で、4日連続100人超えを記録した。川口市で80歳の女性、羽生市でも91歳の女性が死亡した。いずれも熱中症の疑いが強いとみられる。 (川上響)
熊谷地方気象台によると、この日の県内各地の最高気温は熊谷市37・8度、寄居町37・4度、鳩山町37・0度と3地点で37度以上になり、さいたま市なども軒並み36度台だった。
熱中症の疑いで救急搬送される人数もハイペースで増えている。7月前半だけで早くも880人に達している。昨年は7月全体で1486人で、今年はそれを上回りそうな勢いだ。例年以上に早かった梅雨明けが背景にあるとみられ、県消防防災課は「梅雨明けが早かった分、熱中症の危険が高まるのも早くなった」として、エアコンの使用や水分補給など対策を呼びかけている。
17日に熱中症の疑いで死亡した川口市の女性は同日午前7時半ごろ、自宅の寝室で呼吸をしていないのを同居している長女が発見し、119番通報。搬送先で死亡が確認された。寝室のエアコンは運転中だったという。
猛暑の中、県営大宮公園球場(さいたま市)などでは第100回全国高校野球選手権埼玉大会の準々決勝が18日に行われる。県高野連によると、16日までに選手3人と観客ら7人が熱中症疑いで球場から搬送されたという。
県高野連は試合中の休憩を多めにとり、選手の負担を軽減している。それでも、今年のような猛暑では体調不良を訴える生徒が相次いでしまう。
県高野連は来場者に向けて「水分補給を欠かさず、暑さに慣れていない人は無理しないようにしてほしい」と注意を促す。