吉田亜沙美が引退会見。幾度となく栄光に導いた現役生活に笑顔でピリオド
3/25(月) 15:25配信 ・スケットボールキング
3月25日、東京都内にてJX-ENEOSサンフラワーズ・吉田亜沙美の引退会見が行われた。
「今日はお忙しい中お集りいただきありがとうございます。少しお騒がせはしてしまったのですが、ご報告をさせていただきます。
私、吉田亜沙美は3月3日のファイナルをもって、現役としてユニフォームを脱ぐ決断をしました。
13年の現役生活の中でJX-ENEOSに所属し、素晴らしいスタッフに巡り合えて最高の仲間と出会い、バスケットファンの方、JX-ENEOSのファンの方に囲まれて大好きなバスケットをすることができて本当に幸せに思っています」
冒頭、こう語った吉田は、「今日は泣きたくないので、泣かせるような質問はしないでください(笑)」と集まった報道陣の笑いを誘い、その後は、約40分間の会見の中で記者の質問に一つひとつ丁寧に答えていった。
リオ五輪後は違和感の中でプレー。今シーズンを最後と思い、ファイナル終了後に決断
東京成徳大学中学校と高校で日本一に輝き、高校3年生で日本代表デビュー。その後は、多くの人が知る通り、高校卒業後に入団したJX-ENEOSや日本代表の司令塔として活躍した。
Wリーグでの個人タイトルはもちろんのこと、日本代表では2010年の女子世界選手権(現ワールドカップ)でアシスト王を獲得。2016年には念願のオリンピックに出場(リオデジャネイロ)し、チームのベスト8入りに貢献した。
「昨シーズン(2017-18)の途中から少し考えだし、私の中で今シーズン(2018-19)とは決めていました。最後にファイナルを戦って私の気持ちがどうかを確かめたいという思いもありましたが、その結果、最後のブザーが鳴った瞬間、引退しようと思いました」と、吉田は、引退のタイミングについて、シーズンを通して考えながら、最終試合後にはっきりと決断したことを明かした。
引退の理由としては、「一つの目標であったオリンピック出場というのをリオデジャネイロで達成して以降、自分の気持ちだったりモチベーションだったりに違和感を持っていました」と気持ちの面が大きく、さらに「気持ちもそうですが、昨シーズンぐらいから、自分が満足のいくプレーができなかったり、ベストパフォーマンスを発揮できなかったりと、120%の力を出し切っても自分が思い描くバスケットをできていなかった。そういう歯がゆい思いをしながらやっていたのも一つの理由となりました」とも語った。
3月2日に終えたWリーグ(2018-19シーズン)でのパフォーマンスを見れば、まだまだやれるという思いは強いが、これも吉田自身が下した決断。
「後悔はしてないといったらウソになります。現役を続けるにしても辞めるにしても後悔はすると思いますが、気持ちの部分がついてこないので、私的には残念でありましたが、引退という形を取りました。100%後悔していないわけではないのですが、自分で決めた決断なので貫き通したいと思います」と、力強く語った。
数えきれないほどの輝かしい実績を携え、惜しまれながら一線から退く吉田。そんな無事にキャリアを終えた彼女には「おめでとう」という言葉がふさわしいのかもしれない。
試合では一瞬たりとも彼女の動きから目を離すことができない心地よい緊張感の中での取材を何度も味わった。また、一度ボールを持てば何かをやってくれるのではないかと期待に幾度となくこたえ、常にワクワクさせられるプレーヤーだった。長い間、私たちを楽しませてくれたことにも「ありがとう」と大きな感謝の言葉を贈りたい。
なお、バスケットボールキングでは、優勝から数日後、引退を表明する前の吉田に単独インタビューを行っていた。11連覇を達成したシーズンの総括をしてもらった中で吉田がどのように感じて1シーズンを戦っていたか、ぜひインタビューから感じていただければと思う。
文=田島早苗
.
BASKETBALL KING
3/25(月) 15:25配信 ・スケットボールキング
3月25日、東京都内にてJX-ENEOSサンフラワーズ・吉田亜沙美の引退会見が行われた。
「今日はお忙しい中お集りいただきありがとうございます。少しお騒がせはしてしまったのですが、ご報告をさせていただきます。
私、吉田亜沙美は3月3日のファイナルをもって、現役としてユニフォームを脱ぐ決断をしました。
13年の現役生活の中でJX-ENEOSに所属し、素晴らしいスタッフに巡り合えて最高の仲間と出会い、バスケットファンの方、JX-ENEOSのファンの方に囲まれて大好きなバスケットをすることができて本当に幸せに思っています」
冒頭、こう語った吉田は、「今日は泣きたくないので、泣かせるような質問はしないでください(笑)」と集まった報道陣の笑いを誘い、その後は、約40分間の会見の中で記者の質問に一つひとつ丁寧に答えていった。
リオ五輪後は違和感の中でプレー。今シーズンを最後と思い、ファイナル終了後に決断
東京成徳大学中学校と高校で日本一に輝き、高校3年生で日本代表デビュー。その後は、多くの人が知る通り、高校卒業後に入団したJX-ENEOSや日本代表の司令塔として活躍した。
Wリーグでの個人タイトルはもちろんのこと、日本代表では2010年の女子世界選手権(現ワールドカップ)でアシスト王を獲得。2016年には念願のオリンピックに出場(リオデジャネイロ)し、チームのベスト8入りに貢献した。
「昨シーズン(2017-18)の途中から少し考えだし、私の中で今シーズン(2018-19)とは決めていました。最後にファイナルを戦って私の気持ちがどうかを確かめたいという思いもありましたが、その結果、最後のブザーが鳴った瞬間、引退しようと思いました」と、吉田は、引退のタイミングについて、シーズンを通して考えながら、最終試合後にはっきりと決断したことを明かした。
引退の理由としては、「一つの目標であったオリンピック出場というのをリオデジャネイロで達成して以降、自分の気持ちだったりモチベーションだったりに違和感を持っていました」と気持ちの面が大きく、さらに「気持ちもそうですが、昨シーズンぐらいから、自分が満足のいくプレーができなかったり、ベストパフォーマンスを発揮できなかったりと、120%の力を出し切っても自分が思い描くバスケットをできていなかった。そういう歯がゆい思いをしながらやっていたのも一つの理由となりました」とも語った。
3月2日に終えたWリーグ(2018-19シーズン)でのパフォーマンスを見れば、まだまだやれるという思いは強いが、これも吉田自身が下した決断。
「後悔はしてないといったらウソになります。現役を続けるにしても辞めるにしても後悔はすると思いますが、気持ちの部分がついてこないので、私的には残念でありましたが、引退という形を取りました。100%後悔していないわけではないのですが、自分で決めた決断なので貫き通したいと思います」と、力強く語った。
数えきれないほどの輝かしい実績を携え、惜しまれながら一線から退く吉田。そんな無事にキャリアを終えた彼女には「おめでとう」という言葉がふさわしいのかもしれない。
試合では一瞬たりとも彼女の動きから目を離すことができない心地よい緊張感の中での取材を何度も味わった。また、一度ボールを持てば何かをやってくれるのではないかと期待に幾度となくこたえ、常にワクワクさせられるプレーヤーだった。長い間、私たちを楽しませてくれたことにも「ありがとう」と大きな感謝の言葉を贈りたい。
なお、バスケットボールキングでは、優勝から数日後、引退を表明する前の吉田に単独インタビューを行っていた。11連覇を達成したシーズンの総括をしてもらった中で吉田がどのように感じて1シーズンを戦っていたか、ぜひインタビューから感じていただければと思う。
文=田島早苗
.
BASKETBALL KING