障害ある大学生、3・1万人 15年で7倍に 発達障害への理解影響
6/22(水) 17:00配信朝日新聞デジタル
体や心に障害がある大学生が、2020年度は約3万1千人(全学生の1・04%)となり、約4400人(同0・16%)だった06年度の7倍に増えている。調査した日本学生支援機構によると、05年に施行された発達障害者支援法で、発達障害が広く知られるようになったほか、16年施行の障害者差別解消法で、国公立大学に「合理的配慮」が義務づけられ、障害のある学生の把握や受け入れ態勢が進んだためという。
支援機構によると、約3万1千人の障害の内訳は、病弱・虚弱約9500人▽精神障害約9千人▽発達障害約6400人だった。
こうした状況をふまえ、各大学が学生の就労支援に力を入れている。08年度に「進路・就職指導をしている」と答えた大学は62校だったが、20年度には288校に増加。臨床心理士の資格を持つ就職アドバイザーが学生をサポートしたり、インターンをあっせんしたりする大学もある。
障害者雇用に詳しい大妻女子大の小川浩教授(障害者福祉)は「障害がある学生がミスマッチなく働くには、自身の適性と必要な配慮を早期に把握することが大切だ」と話している。
6/22(水) 17:00配信朝日新聞デジタル
体や心に障害がある大学生が、2020年度は約3万1千人(全学生の1・04%)となり、約4400人(同0・16%)だった06年度の7倍に増えている。調査した日本学生支援機構によると、05年に施行された発達障害者支援法で、発達障害が広く知られるようになったほか、16年施行の障害者差別解消法で、国公立大学に「合理的配慮」が義務づけられ、障害のある学生の把握や受け入れ態勢が進んだためという。
支援機構によると、約3万1千人の障害の内訳は、病弱・虚弱約9500人▽精神障害約9千人▽発達障害約6400人だった。
こうした状況をふまえ、各大学が学生の就労支援に力を入れている。08年度に「進路・就職指導をしている」と答えた大学は62校だったが、20年度には288校に増加。臨床心理士の資格を持つ就職アドバイザーが学生をサポートしたり、インターンをあっせんしたりする大学もある。
障害者雇用に詳しい大妻女子大の小川浩教授(障害者福祉)は「障害がある学生がミスマッチなく働くには、自身の適性と必要な配慮を早期に把握することが大切だ」と話している。