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きらり!(^^)!

子どもたちの限りない可能性を求めて!

少人数学級の実現を考えて!

2020-12-16 19:25:19 | 教育
◆教員不足改善へ「少人数学級化は必要」
  12/16・東京新聞総合面より

 少人数学級の是非について、慶応大の佐久間亜紀教授に聞いた。

 私が「少人数学級化は必要」とする最大の理由は、正規雇用の教職員を公正に増やす唯一の方法だからだ。日本では教職員の数(基礎定数)はクラスの数で決まる仕組みのため、少人数学級化しないと先生の数が増えない。人手を増やし、教育・労働環境を改善する必要がある。

 バブルが崩壊した1990年代以降、国の教育予算は削減され続け、少子化を上回るスピードで正規教員数が減らされてきた。このままでは日本の公立学校の良さを維持していけなくなるところまできている。

 社会格差の拡大による貧困、虐待、発達障害など手厚い支援が必要な子どもは急増し、教職員に求められる仕事は増え続けている。

 文科省は教職員を増やそうとしてきたが、増やせた教職員のほとんどは1年任期の非正規。せっかく築いた信頼関係を1年で断ち切られる事例が増えた。非正規では担えない仕事も多く、正規教員の負担も増した。今や小学校で3割強、中学校で6割弱の教員が過労死ラインとされる長時間労働を余儀なくされている。

 教育の効率性を追求した英米では、少人数学級だが驚くほど学費の高い私立学校と、慢性的な教員不足で学習環境の不十分な公立学校の二極化が進み、社会の分断を深刻化させている。

 少人数学級の議論が問うているのは、学級編成の人数だけでなく、これからの公立学校や社会をどう描くのかという日本の未来像だ。


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