![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/36/1982a212dae5a2f4bf50a8eccb4c7923.jpg)
前回の記事(その1)では、私が横浜で食べてきたバンメンを並べてみたが、それらはすべて現役の店であった。 横浜市内のバンメンを調べると、かつてはこのメニューを出していたのに今はやっていないとか、あるいは閉店してしまった店も多いようだ。 今回は、いろいろな方々が書かれているバンメンに関するブログ記事から、そのようなお店を紹介しよう。 ちなみに、上の写真は「萬来亭」の拌麺だ。普通、“ばんめん”と呼ぶのはこういった麺を言う。 ●山海亭(西区高島町) 閉店と思われる ![]() 出典:おやじリーマンの食跡 この記事ではS亭となっているが、これは山海亭のことである。 出典:こげめし☆徘徊録 この記事では海山亭となっているが、これは山海亭のことである。 バンメンの写真を拡大してみれば、両者が同じ店の麺であることが分かる。 ここから確認できる具を調べてみた。 白菜、タケノコ、ニンジン、青菜、イカ、エビ、チャーシューなど。蒲鉾やナルトのような練り物系は確認できなかった。 スープは醤油系らしい。器はラーメンどんぶりだろうか。 こげめし☆徘徊録さんのコメントでは、海鮮五目あんかけ醤油ラーメンといった感じらしい。 そして有力な情報として、「ここの爺さんは中華街で働いていた」ということを確認できる。 今は削除されているようだが、食べログに山海亭のメニューが載っており、そこでバンメン750円というのが見えた。 ●おしどりや(西区境之谷) 閉店と思われる ![]() 出典:ラーメンデータベース こちらの情報によると… 名前:伴麺(800円) 拌ではなく伴であることに注意。 食べログに「おしどりや」のメニューが載っているが、これを拡大してみると、たしかに伴麺(800円)と書いてある。 具:豚肉、海老、烏賊、白菜、青梗菜、筍、人参、木耳などがあんかけになっている。 器:丼ではなく、少し深めの皿 スープ:塩味系。(後日訂正:スープは醤油系、具のあんかけは塩味系) ラーメンデータべースさんの感想:普通のラーメンと汁なし系の中間に位置するような一杯。スープより上の部分の麺と餡かけを食べるときには、餡かけ焼きそば風、スープと一緒に食べるときには五目そば風と、二つの楽しみ方ができる面白い一杯だった。 ●ゑびす屋(南区中村町) 閉店 出典:塵壺日誌 管理人の玖珠さんによれば、バンメンを注文したあと、店のおばちゃんが小声で「バンメンってどんなんだっけ?」てな事を言っているのが聞こえてくる…とのこと。 店の人も分からないくらいマイナーな麺なんだねぇ。 名前:バンメン(600円) 具:白菜、玉ねぎ、しいたけ、ピーマン、豚バラ、チャーシュー、かまぼこ、ナルトのあんかけ 出典:恰幅の良い彼のBlog バンメンの謎に関する迫真のレポート。ここに「ゑびす屋」のバンメンが登場している。 ●華楽(南区曙町) 店としては現役。 ![]() 先代までバンメンを提供していたが、今はやっていない。その代わりというわけではないだろうが、広東麺はある。 出典:炸醤麺と水餃子大好き荒川ブログ ブログ記事によれば「少な目のスープにとろみのある五目そばの上がかけてある」とのこと。 とんねんるずのみなさんのおかげでした「きたなトラン」で紹介されたそうだ。 具:白菜、ニンジン、青菜、キクラゲ、豚肉などが確認できる 器:写真からだけではよく分からないが、どうやら深めの皿のよう。 スープ:色からみて塩味っぽいのかな。 ●養成軒(中区伊勢佐木町) 閉店 ![]() 出典:swatsのI LOVE 本牧NET情報 オススメの中華料理屋・ラーメン屋 名前:バンメン ここの具や器については全く不明。 拌麺の可能性もなくはないが、記事によれば「変わったところ…」、「具だくさん」と書かれているので、おそらく拌麺ではなく、いま問題にしているバンメンなのであろう。 ●泰華楼(中区野毛町) 閉店 出典:ラーメンデータベース 桜木町・野毛界隈のペギラブログ 名前:三鮮弁麺(バンメン 600円) 具:白菜、玉葱、叉焼、カマボコ、ナルト、エビ、イカ 記事によれば、焼きそばの上に載せる五目あんかけをラーメンに載せたものがバンメンだと。 野毛の「泰華楼」といえば「五目あんかけ焼きそば」が有名。そこから考えると、この“あん”をスープそばの上にのせたのかもしれない。 となると五目ソバとの違いがよく分からなくなるが… でも、「泰華楼」の五目そばは塩味だったから、これの醤油系スープがここの「バンメン」だったのかなぁ… ここまでは記事をアップした時の情報であるが、その後、街角中華さんからいろいろな店情報が得られたので、以下に追加掲載しておく。 ●福隆(南区井土ヶ谷下町) 閉店と思われるが、過去にバンメンを提供していたそうだ。 出典:食べログ 名前:バンメン バンメンの写真などがないので詳細は不明だ。 ●末廣(南区三春台) 店としては現役だが、バンメンは止めたよう。 出典:食べログ 名前:バンメン 食べログにメニューの写真が掲載されている。 これを見ると、2011年当時の紙版メニューには、バンメン700円とハッキリ書かれている。だが、不思議なのは黒板メニュー。こちらには見当たらない。焼きそばの左隣が空白になっているので、おそらくここにバンメンがあったのではないだろうか。 黒板からは消したが、紙バージョンの方はまだ残っている…どうも、このあたりでバンメンの提供を止めたと考えてもいいのかもしれない。 2013年の紙版は一新され、もちろんバンメンもメニューから消えている。 この店が不思議なのは、生蕎麦をやっていることだろう。どちらが本業なのか、店名からしたら蕎麦屋なんだろうね。 こちらもネット上で写真を発見できないので、具材、容器などの内容は不明。 ●旭酒楼(中区石川町) 店としては現役 出典:街角中華 名前:バンメン(?) BBSにも書かれているとおり、先代まではバンメンを提供していたそうだ。それも裏メニューだという。 ということは、マカナイ麺だったのか。 旭酒楼のホームページは・・・こちらから 以上が横浜市内で提供していたバンメンである。これらは既に閉店になっているか、あるいは営業していてもバンメンは作らなくなったというお店だ。 バンメン、辨麺で検索すると、ヒットするのはほとんど横浜の中華料理店であるが、たまに横浜市外の店もひっかかる。 次回は、そういった店のバンメンを並べてみたい。 (つづく 次回は“横浜以外では”) ![]() |
お店は街中華の中でも、山下町の匂いを感じる気がします。
埃をかぶってゆき、多数の人間の考え方、解釈の違い、味覚触覚の感じ方によって、
遂には塵と化してしまうのでしょうか?
同様に、名前だけは支那そばと看板を出していても、
カンスイの匂いもしない、ゼンゼン懐かしくもなんともないただの醤油ラーメンなんかゞ、まかり通っている現在です。
一度も行かなかったなあ。
ちょっと残念です。
食べたことがあります。表記は「伴麺」になっていました。
拙のブログで過去に記事にしています。具の乗せられた汁無し麺にタレをかけていただく「あえそば」スタイルでした。
http://blogs.yahoo.co.jp/hamanobandou/10206624.html
スープは醤油系、アンは塩味系だとか。
広東麺と似たような感じもあるので、
コチラに統合されていくのでしょうか。
消えてしまう前に、
どなたか専門家に解明していただきたいですね。
一回復活したんですかぁ。
そのチャンスを逃した……
これは、どうもバンメンではなく、拌麺でしょうね。
それはそうと、この店はなかなか魅力的ですね。
行ってみたくなりました。