中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

クレーン

2020年07月11日 | レトロ探偵団

 山崎洋子さんの文と安藤ニキさんの画による朝日新聞連載「なにこれ?ヨコハマ」。
 先日の記事では≪元町の記憶刻むクレーン≫と題して堀川の護岸に残されているクレーンが紹介されていた。
 以前、この川沿いの道は薄汚くて歩く人も少なかったのだが、記事にも登場している杉島さんたち町内会やSS会の方々が今のように整備したそうだ。道路は「川岸通り」と名付けられ、みなさんで花を植えたり護岸をきれいにしてきた。
 
 私は川岸を歩くたびにいつもこのクレーンを眺めていたが、鉄工所で利用していたとは知らなかった。(漁船から魚を荷揚げしていると思い込んでいたのね)
 今回の記事を読んで、その鉄工所というのは「荒井鈑金」だったのではないかと思った。荒井さんのお店、会社は今でも現存しているが、ここで作業しているのだろうか。
 クレーンのすぐ近くには、船を係留するためのボラードも残している。これも現役なのかな……。

 ということで、今回の記事を読んでいろいろなことを思い出した。


 高速道路が入ってくる前の石川町駅と堀川。ニットーボウルというボーリング場が駅前にあったんだよね。ここには今、大きなマンションが建っている。


 記事にも出てくる首都高速建設。
 昭和50年代の堀川には、まだまだこんなに船が浮かんでいた。奥の方に見える洗濯ものを干した船、ここで生活していた人たちがいたのね。
 手前の船は食堂船だ。よく見ると暖簾がかかっていて、「うどん」と書いてある。
 その横で工事用のフェンスが造られ、クレーンも何か作業をしている。


 高速道路の工事はどんどん進んでいった。


 そして堀川に蓋がかけられたような光景が出現した。

 むかし杉島さんから聞いた話。
 彼が子供のころ、何度か堀川に落ちたそうだ。それでも護岸はこんな形ではなかったから簡単に引っ張り上げてもらえたのだが、現代では垂直の護岸なので落ちたら簡単には這い上がれないぞ、って。

 話題はクレーンだった。

 いま象の鼻地区と呼ばれているエリア。かつてペリー提督一行が上陸したあたりであるが、何年前までだったかなぁ、こんなクレーンがあった。
 これも随分と撮影したのに、自分のフォルダーには見当たらないので、多分、フィルム写真だったようだ。デジカメ以前のネガの中にあるんだろうね。



 本牧ふ頭にこんなバス停がある。「港湾カレッジ前」。
 港湾カレッジ。港湾・物流産業のスペシャリストを養成している政府の大学校だ。 


 敷地内には、こんなのがある。


 貨物船を模した訓練用の構造物。

 これを撮影したのは結構前のことだから、現在はどうなっているのかなぁ……。
 こんなのではなく、コンテナを上げ下ろしするクレーンになっているかもね。


【参考に】旧佐世保海軍工廠250t起重機




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4 コメント

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はしけ (管理人)
2020-07-12 07:38:31
>イサさん
あそこで暮らす人たちは水上生活者といわれて、
差別されていたようですね。
トイレは川だろうと思っていましたが、
やっぱり。
中村川にはボートシアターとか、ホテルとか、
面白いのがありました。
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堀川 (管理人)
2020-07-12 07:33:43
>冬桃さん
あの川を埋めちゃう計画もあったのですか!
知りませんでした。
象の鼻地区の風景、むかしは良かったです。
昼休みを過ごすため、週一回は行っていました。
返信する
酔華さん (イサ)
2020-07-11 22:15:32
懐かしいポンポン船ですね。小学校、中学校の頃
同級生が住んでて遊びに行ってました。
私は中央病院前の川のポンポン船が同級生の船でした。憧れましたね。船の生活!
トイレはと聞いたら、そのまま川で用を足すと言ってました。
石川町駅前の船にジャズライブを聴かせるポンポン船が停泊してましたよ。
後、前衛アーティストのポンポン船とか。
一時はアーティストの船が沢山お店として利用してましたね。

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堀川 (冬桃)
2020-07-11 20:41:06
酔華さん
 ありがとうございます。
 高速道路ができる前の写真、わくわくしながら
拝見しました。いろんな艀、おもしろいですねえ。
 でもこの堀川、埋めてしまおうという話も
あったそうですね。そうならなくて良かったです。
 川や海がなくなってしまったら風情というものが
消えてしまいます。
 象の鼻にあったというクレーン、可愛い!
 この小屋、絵本に出てきそうな風情です。
 いつか話を聞かせてくださいね!
 
 
 
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