中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

「悟空茶荘」でライブ

2006年07月29日 | 中華街(中山路)
 第2・第4水曜日は、中山路にある「悟空茶荘」の2階で区愛美のライブがあります。ここは菜香グループのお店で、悟空というお茶屋さんの支店のような存在です。
 以前、この場所には「能登屋」という居酒屋がありました。
 『回り道してでも寄りたい能登の味』
 こんな看板で会社帰りのサラリーマンたちを引き寄せていたのが、昨日のように思い出されます。中華街にあって和風、古風な雰囲気がオジサンたちに好まれたのでしょう。
 
 「悟空茶荘」となった今は、和風の趣を残しながらも南アジアっぽい内装で、天井にはユックリ回る扇風機、床にはタロイモのような観葉椊物、どことなくエスニックな香りが漂っています。でもそんな中にも、中国風の掛け軸や水墨画などがポイント的に飾られています。
 区愛美は中華街生まれの歌手です。自らキーボードを弾きながら歌っていました。透明感のある美しい歌声で、なかなかいい感じです。
 さすが中華街生まれのボーカリストだけあって、歌う言葉は中国語、日本語、英語と入り混じっています。歌の合間には彼女の語る横浜中華街のこと、自分自身のことなどを聴きながら雰囲気に浸ることができます。

 今日(7月26日)のライブは、まず「やさしい心で」から始まりました。なかなかいい感じです。2曲目は懐メロ! 「何日君再来」(ホーリィチュァンツァイライ)でした。この曲は戦前に製作された映画の中で挿入歌として使われ、空前のヒットとなった歌謡曲です。日本では「いつの日君帰る」として渡辺はま子や李香蘭(山口淑子)などに歌われていました。近年ではテレサ・テンも歌っていましたっけ。
 
 Wikipediaによれば、この曲は『政治的思惑によって翻弄され、幾度となく禁止されるなど、数奇な運命をたどってきた歌謡曲』といえます。戦時中の中国では、この歌は日本軍が意図的に流行させた「亡国の歌」であるとし禁止しようとする動きがあったそうです。一方、日本軍の間では逆に、蔣介石がいつ帰ってくるのかと呼びかける抗日的歌曲として禁止されたともいいます。
 そのような歴史を思えば、今日ここで区愛美が歌った「何日君再来」は、渡辺はま子や李香蘭の歌とは違った、感慨深いものがあります。
 その後、キーボードを弾きながらのトークがありました。中華街で生まれ育ちこの街を見てきた彼女は、昔の様子を語ります。香港路にあった銭湯や、風呂上りのコーヒー屋で飲むアイスココアなどの話に、私自身も懐かしく思った次第です。

 ミュージックチャージなし。ライブは30分間で、2時、4時、5時半、7時半の4回あります。
 今日、私が注文したのはビール(缶)450円でお通し付き。前回来た時は確か、瓶ビールで400円、辛い海老の乾きモノ付きでしたから、値上げしたようですね。これに南瓜の種(210円)を頼みました。区愛美のライブを聴いて660円ならお得ではないでしょうか。

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3 コメント

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コメントありがとう (酔華)
2006-12-13 06:53:47
四川省で見たのですか。いいですねえ。私は3ヶ国語チャンポン状態だとタモリを思い出します。
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中華ライブ♪ (板さん)
2006-12-12 09:43:41
ほお~、ぜひ行ってみたいです。京劇は9年前に四川省へ出張した時に見ました(正確には「川劇」です)。日・中・英の三カ国語ちゃんぽん状態は、出張当時の僕そのもの。区さんのライブを聴いたら9年前にトリップしちゃうかも・・・。
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Unknown (オーゴンカープ)
2006-08-05 18:22:30
区さんはすごいですね!ライブ見に行きたい!

たしか京劇もやっていたような!

教室開いていたような気がしました!
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