本牧に漁港があることを知っている人は意外と少ないと思う。これだけ根岸湾を埋め立ててしまったのだし、普段はほとんど海を見る機会もないから、多くの市民は、横浜の海岸線はすべて市営埠頭か大手メーカーの工場が占領していると思っているかもしれない。 でも、本牧埠頭D突堤に行ってみてください。そこであなたは、底引き漁船の並ぶ小さな港を発見するはず。昔の雰囲気は失われてしまったが、ここは、横浜でも数少ない現役で活動している漁港なのだ。 その構内に旨いメシを食わせてくれる食堂がある。かつて、関内駅近くで営業していた和食の“笹”が、いつの頃からかここで食事と弁当を出すようになったのだ。 先日、数か月ぶりで食べにいって来た。 これが加工直売所兼食堂だ。 ここに来たら、いきなり食べたりせず、少しは漁港を味わってほしい。 見てください。これが漁港です。桟橋に係留されているのは、ほとんどが底引き漁船。沖には巨大な貨物船も航行していたりする。 ああ、港だなあ…と実感できるひととき。 岸壁ではカモメが遊んでいる。夫婦だろうか、それとも友達同士? こちらは構内にある市場(?) 誰が買いに来るんだろうか。この日は、売買が終わっていたのだろうか、閑散としていた。 アナログの秤が市場っぽい。 なんていう魚だろうか。 水槽の中に、少しだけ魚がいた。 思わず、買ってみたくなっちゃった。 ひととおり見学したら、お待ちかねの食堂へ入ってみようか。 これは1階カウンター。目の前が調理場だ。かなり広い厨房で、なんだか作りやすそうな感じ。 この日注文したのは、アナゴ天丼。ドンブリから巨大アナゴをドッテとはみ出させた天丼。945円。 魚は本牧沖で獲れたものを使っている。だから江戸前ならぬ“牧前”なの。 これは“笹”の時代から続く看板メニューだ。お盆を持って2階へ上がると… おおっ! ここはどこか他所の家か、と見まごう造りとインテリア。 お客さんは、食器棚から好きなコップや茶碗を取り、自由に使うことができる、というかセルフービスなのだ。 シートに座ると、窓外にはこんな風景が。 海面にカモメの群れが、のんびりと浮かんでいる。 目の前の海を見ながら、アナゴ天丼に食らいつく。大きすぎて写真からはみ出てしまった。 これを箸でサクッと二分してみる。中から真っ白な身が出てきた。ホコホコしていて旨い。丼ツユは結構濃い目の甘辛。埠頭で働く労働者やトラックの運転手など、汗をかく仕事をしている人が多いからだろうか。 厨房を仕切っていたオヤジさんは休養中だという。早く元気になって、また天丼を作ってほしいものだ。 食後は付近を散策してみよう。突堤の先には海釣り施設やシンボルタワーがある。ちなみに、このシンボルタワーというのは、マリンタワー、ランドマークタワーと並ぶ、横浜の3大タワーの一つである。 上の写真は漁港のチョット先にある、変な名前のバス停。港湾カレッジというのは、港湾物流などを学ぶ短大みたいな学校だ。 正式名称は港湾職業能力開発短期大学校横浜校という。 港湾カレッジに入ってみた。 こんな校庭に船があるのかと思わせるが、これは訓練用に造られた甲板から上の部分。 埠頭の散歩は、新しい発見があるから結構楽しいものです。皆さんも、一度どうですか。 本牧漁港のアナゴ天丼をまた食べたい! 「ハマる横浜中華街」ランチ情報はコチラ⇒ |
市場まで踏み込んだことは無かったです
ふむふむこーなってたのか O(≧∇≦)O
ん~
久しぶりにあのアナゴ丼が食べたくなっちゃいました♪
穴子が大好きな子供たちが泣いて喜びそうです^^
本当は朝早く見に行くべきなのでしょうね。
ここのは、雰囲気で食べるアナゴ天丼です。ぜひ、行ってみてください。