欲望とその否定。
愚かなИкэмотоは、その二つしか思いつかなかった。
だが、本を読んでおくべきだ。
ヘーゲルの弁証法というものがある。
欲望とその否定だけではテーゼとアンチテーゼ止まりだ。
それをアウフヘーベンしてジンテーゼに持って行けないところに、Икэмотоの愚かさがある。
まさに愚かなマルチンならぬ愚かなИкэмотоだ。
(Икэмотоも好きだねえ、愚かなマルチンが。
音楽の先生が書いたアルトリコーダーの教科書に、愚かなマルチンの楽譜があるのよ。
先生元気かなあ?)
閑話休題。
実は衝動とその否定である防衛機制はИкэмотоのような、頭の堅い人間のすること。
利口な奴らは適応行動で衝動を満たす。
そう、ハローさんのようにね。
それはそれでいい。
今宵は酔い酔いを執行して寝よう。
それでは皆さん、おやすみなさい。