一歩表に出れば、七人の敵がいる。
そうなんですねえ、表の世界はアウェイなんですねえ。
そのアウェイの世界で、高度な政治性と高度な経済力を持った人間が生き残る。
それがホッブズ流の「万人の万人に対する闘争。」が、はびこる世界での生き残り法則です。
ここで脇道にそれますが、高度な政治性を持っていても、高度な経済力の裏付けがなければ、その政治性は絵に描いた餅であり、逆に高度な経済力を持っていても、政治性がなければ、小ずるい悪党につきあいで持ち金を減らされたり、悪質な人間に食い物にされて、お金を吸い取られます。
さて、第二次性徴以降の出会い。すなわち肉体関係を持ちたい他者との出会い。
その出会いは、当人を絶対孤独に陥れます。
家族同盟を破棄して、恋人同盟を樹立する。
だが、その恋人同盟は、確立させる確率が低い。
ここでИКМТは思うのですが、チャムシップとか、パートナーシップというものは、親の死や同胞の結婚などによって、いずれ消えてなくなるファミリーシップの代替物としてあるのでしょうか?
そもそもセックスデビューした若き雄や雌は、群れのボスや雌ボスたちにとって、セックスのライバルとして恐るべき脅威になりますからね。
それで人間以外の動物は、セックス盛りになった子供は、親によって縄張りからたたき出されるそうです。
だが、どんな生き物でも単一では生きていけない(絶対唯一神も例外ではない。だったらなぜ、自分と同じ自由意志を持つ存在を作るのか?)から、家族同盟に対する代替物として、親友同盟とか、恋人同盟に移行させるのであります。(これもYHVHの計画なのだろうか?)
家族同盟以外の同盟。すなわち親友同盟とか恋人同盟を作る能力を持った人間は、絶対孤独に対する免疫を持っているのと同じであります。
作れないからこそ、奸知や暴力やゼニ、そして自由意志の保留などによって、相手から、偽りの友情や恋愛感情を買うわけであります。
自分は友情や恋愛感情を持っておらず、それを親密な感情以外の偽通貨で買うわけでありますから、この人たちは、情緒的な通貨偽造、変造、同行使罪の犯人であります。
だから後ろめたい。
その後ろめたさが、彼や彼女を苦しめるのであります。
実は友情や恋愛感情以外の論理によって、親友同盟や恋人同盟は維持されているのであります。
曰く、信と貞。
友情を裏切らない信頼関係。
浮気をしない貞淑関係。
この二つが、親友同盟や恋人同盟を維持するキーポイントなのであります。
情緒的対象恒常性の根拠は、信頼関係と貞淑関係であるとИКМТは主張します。
親が子を付け狙い、子が親を付け狙ってみたり、親がほかの子供を養子にしてかわいがってみたり、子がほかの大人になついたら、これは、信頼関係や貞淑関係に対する重大な裏切りであります。
つまり人間関係の基本にあるのは、信頼関係と貞淑関係か。
さて、ソンディの選択運命によって、パートナーを選ぶということを受け入れれば、私たちが友に選んだ相手や好きになった相手というものは、結合や離反の論理の対象として、相手を選んだということである。
運命の相手なんていう、神がかった相手はいない。
出会った相手の中で、相手を選び、相手から選ばれるのだ。
その相手と信頼関係を築き貞淑関係を守る。
これが人間関係における契約だったのね。
このことを教えてくれたのは、故小室直樹とИКМТのとち狂った頭である。
そんなわけである。
くそ、以上、管内落合南長崎でИКМТ。