低能問題児が大好きな教師。
彼は自分の職業意識を満足させるために、問題児を必要とする。
いや、そんな問題児の面倒を見ている自分に陶酔するために、問題児を作り出すのだ。
そして彼または彼女はターゲットの子供とその家族の自尊心をズタズタに引き裂き、子供の人生をぶち壊しにする。
これは新卒の教師にありがちなことだ。
先輩教員から「問題児をいびり抜いてストレス解消をし、父兄にそんな問題児の面倒を見ているのだから、付け届けは当たり前だろう。」というような、裏の指導を受ける。
そしてそんな教員のターゲットになった児童は、長じて職場の嫌われ者になる。
なぜなら、あんな低能と遊んじゃいけませんと言われて誰にも遊んでもらえない子供が、人付き合いをどうやって学ぶのだ。
そして自分は低能児という、内なる監獄に自分を拘置した子供が、どうやって親友や恋人を作るのだ。
そして彼は、彼に与えられた唯一のストロークである、周囲からの軽蔑や拒絶を自己報酬として、そんなスタンプ集めをするようになるのだ。
これは、口伝で与えられる教師たちの掟である。
が、ικμτももうじき還暦である。
いかに愚かなマルチンικμτでも、何度も同じ手筋を食らえば学習するものだ。
ただ、問題児である私を追い出してくれというスタンプ集めの愚かさが骨の髄までしみこんでいるからやめられないのだ。
習慣は第二の天性であるというのは、本当だ。