りゅういちの心象風景現像所

これでもきままな日記のつもり

コロッケ大臣?!(2)

2020-06-06 09:59:28 |  日 記 
尾嵜シェフの「コロッケ愛」については、
詳しく語ろうとすれば、それだけでたいへんなことになるので、
割愛するが、「コロッケ大臣」を自任するあたりで
それがどれほどのものかはご想像いただきたい。
稀代の料理人であるところの(←これ、びっくりするよ)
父上より直伝の調理法の上に構築された
料理センスはダテではないのである。
その中にあって、「ジャガイモ料理」は特別ジャンル。
小学生のときに父上に仕込まれ、以来、一家の食卓の「コロッケ」を
一任された!という「コロッケ大臣」の称号は
いわば家族との絆をさえ意味する。

ゆえに。

尾嵜シェフによる「コロッケ評」はなかなかに厳しい。

その「コロッケ大臣」が手放しで絶賛するのだから、
これに興味をそそられるのは僕としてはごくごく自然だ。

それに増してこれを「大事件」足らしめているのは、
かの尾嵜シェフが「わたしが持ちます!」と宣言したこと。
しかも、是非にもわが奥さまを伴って、と。
だいたい、飲みに行くとなれば飲み代を払わせたことなどない。
ここは、こちらの矜持というか、意地というか。
僕が出会った頃の尾嵜シェフはほとんど少年だったし。
その流れでずっときていた。


それを思い出せば、ここ数年でホントに急成長を果たしている尾嵜シェフ。
いろんな場面で大人になったな~と、驚きつつ眺めている僕らだけど、
その頃を知っているだけに、
このセリフに目を細めないではいられないのだ。
(これ、立ち位置はほぼほぼ親戚のおじさん、おばさんである(^_^ゞ)

とんかつ屋さんの「コロッケ」が「コロッケ」だけで済むはずがない。
だいたい僕らが醍醐でとんかつをいただくときは、
「食べに行く」とは言わない。
「飲みに行く」のである。

「コロッケ」で大いに一杯やりましょう!という尾嵜シェフの言葉は、
核心しかないお誘いだったのである。




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