先週に届いて、以来ずっと鳴りっぱなしのニューアルバム、Amazon | So kakkoii 宇宙 | 小沢健二 | J-POP | 音楽。
ずっと鳴らし続けているので、いい加減、全体を把握できてもよさそうなもんだが、
「高い塔」という1曲があるおかげで、単純に「オッケー、わかった」
。。。という風にはならない。
それにしても、とんでもない1曲をぶち込んできたものである。
本気で、本当に、ずっと聴き続けているリスナーという層がいるのなら、
その内の2人に僕とさっちゃんがいる!!と断言できるのだが、
しかし、しかし、である。
大人げなく、心あつくしてしまう1曲。
ポップスを聴いて、一言一句にコメントをつけたくなるような衝動っていうのが、
ここにきて、沸々と湧いてくる? なんて、正直、自分でもビックリである。
思わず「高い塔 ー 解題」とか、タイトルつけて何本もの文章を書きたくなるくらいの
勢いではある。かろうじて、やらないように抑えているけど。
大人を吼えさせるっていうのは、あなたのことですよ。オザワくん。
「塔」っていうのがフリッパーズ・ギター時代のひとつのキーワードでもあったし、
「ゼロ」っていうのもそうだった。
そのフレーズが意味の上で劇的な転換をみせるあたりで、記憶がにわかに鮮やかに
なってきてしまうのだけど、これが昔を歌っているわけじゃなくて、
紛れもない「現代」の、任意ではない「日本」を、
あの時代からこの時代までが地続きであることを歌っているように聴こえて。
一方で、これをキャッチできてしまうのが、リアルタイムに聴いていた
僕らの同世代にとどまらず、若い世代に確実にいるという事実に勇気づけられる。
もともと、「オザケン」には「なんなんだ、あれは?」という
否定的とか、アンチとかいうんじゃなくて、もっともっとそれ以前の人たちからの
拒否反応を引き出してしまうところがあったので、
冷ややかに一瞥するくらいの反応なら、ファンの方だって慣れている。
だけれど、「わかってしまう」「若い人」を侮るなんてできない。
あれ?結局、曲についてはなんにも書けてはいない?
それはいいや。
とにかくすっごい曲があるよ!って言いたいだけだから。今は。
「フクロウの声」と「大きな魚の水音」から「宇宙の力」へ/オザケンの宇宙論(3)