メンチカツ。
昔、よく食べてました。
その時々にお世話になっていたお肉屋さんというのがあって。
なにかにつけて頬張っていた。
いまはそういうお店が近所にはないので、
食べるとすれば出かけた先で、ということになってます。
特別なのは、はじめて二人で暮らしはじめた街の「メンチカツ」。
ちゃんとした「街のお肉屋さん」がございまして。
さっちゃんはなぜか、そのお肉屋さんのお母さんに
とてもかわいがってもらってて。
「今週も、なんだかたくさんもらってきました(*´∇`*)」と、
サービスというにはちょっと過剰かな?ってくらい、
いろいろ抱えて帰ってくるのが常。
「晩ごはん、贅沢だね~♪」と、いま考えても
ちょっと普通ではあり得ない厚遇をあたりまえのようにして、
ニコニコ食べてました。
「ああ。僕らも守られていたんだな(´ω`)」って
あとからふりかえれば思うことってあるけれど。
ま、いい大人だったはずの僕らが、
まだまだ子供扱いされていた懐かしの時代の、懐かしの味。
それが僕らの言う「メンチカツ」なのであります。
先週末。
その「お肉屋さん」の近くを通りかかったのですが、
見馴れた懐かしい景色だと気づけば、素通りなどできません。
これは寄らねば!とクルマをとめて、
ホントに久しぶりに二人で「メンチカツ」を味わいました。
僕らが引っ越したちょうどその頃に、
お店は代替わりしてしまっていて、
あのお母さんの味はすでに失われている。
ホントにお世話になりっぱなしで、
それとは知らずに最後になってしまった時以来、
「メンチカツ」は食べていませんでした。
あれから十数年。
「違う」と知っていながら口にした「メンチカツ」ですが、
少し「あの頃の味」に近づいてきてるように思えて。
それだけの時間が過ぎたということなのかな?
とてもおいしかったのでした。
遠からず、あの「メンチカツ」がよみがえるかも?