お花見のつもりで、近所の公園を毎日お散歩している。
よくよく見慣れた公園で、変化らしい変化というのは
ずっとなかったはず。
台風などで木がなぎ倒されたりすることもあって、
なんとなくさみしい感じになってしまっている
場所もあるのだけど、少しずつ手入れも進んでいて、
パッと見ではそんな痛ましいことは思いもよらない。
いつもと変わらない風景に、いつもと同じ春がやってきた。
ところが、この春は分かりやすく目についた変化があった。
かなり大きな遊具が新しく設置されていたのである。
あっという間に設置が完了したのだろう。
工事をしていることにも気づかず、「更新」の結果が目の前にある。
周囲をぐるっとフェンスで囲ってあって、
子供たちはまだ触れることさえできないのだが、
それはこのところの事情もあるのか?
設置したばかりで、まだ解放されていない。
もともとこの場所にはちょっとしたアスレチックと呼べる
同等程度に大きな木製遊具があって、結構人気があった。
子供たちがいつも遊んでいたのだけど、
どうやらそいつを「更新」したということらしい。
新しいのにはちょっとした壁に「ホールド」なんかもついていたりするから、
今どきのアスレチックにはなっているのだろう。
しかし、景色なんて、あっという間に変わってしまうもので、
近所の公園にも2020年の変化があらわれた
って言ってもいいのかも。
いろいろな更新のタイミングが同期していて、
2020年にあらわれているわけだけど、
動機を奪われたまんま、表層だけが変化を追いかけているような、
ちょっと不思議な流れに、違和感を隠せなかったりもする。