りゅういちの心象風景現像所

これでもきままな日記のつもり

源氏以前(2)

2022-02-09 22:57:23 |  日 記 

鎌倉っていう名前はちょっと不思議。

「鎌」と「倉」。

普通だったら、「鎌」は稲の刈り取り、又はそのための道具、「倉」は刈り取った収穫を納めるところを意味する。

もし、鎌倉に広大な田園風景が広がっているのなら、その意味でも納得できそうなものだが、鎌倉のどこにも田んぼは見当たらない。。。

いや、谷合に小さな田んぼはある。だが、どちらも本当に小さい。

仮に昔の風景が蘇ったところで、一面の田んぼ。。。ということにはならないだろう。

 

「鎌」が武器を意味するなら「鎌倉」は武器庫と同義としておかしくはない。

日本最初の幕府の立った地だ。

考えるなら、その発想がいちばん似つかわしいように思える。

だが、平安時代よりも前にすでに鎌倉と呼ばれていた。

それは坂上田村麻呂の時代よりも古い。

つまりは征夷大将軍と鎌倉の地名に、直接的な関係はない。

 

なんでも、古事記にはすでに鎌倉の名が見えるとか。

とにかく、この呼び名は神話の時代までは遡る起源を持つことになる。

あるいは、少なくとも古事記が書かれた時代にはそう呼ばれていた。これは間違いない。

武士とはまったく関係ないところで、鎌倉は鎌倉と呼ばれるようになっていた。。。

 

「鎌倉」の呼び名の起源については諸説が山ほどあって、神武天皇に由来するものまであるのだが、そのどれもが決定打に欠ける。

中でも興味深い言い伝えだと僕が思うのは、中臣鎌足が絡んでいるもの。

「鎌足」の「鎌」には、ほとんど呪術的な言い伝えがあって、「鎌」そのものが実在した呪物として語られている。

鎌足が生まれて幼名を鎌子と名付けられた、その由来となった「鎌」こそが「鎌倉」の呼び名の起源という説。

いっそこれが一番正しい!と僕は思いたいのだが、だとすると古事記の記述と矛盾する。。。

うーむ(´ε`;)

 

あるいは。

「鎌倉」だから「鎌」を納めた。

「鎌倉」だから、「鎌足」も引き寄せられたということなら。。。

発想が逆ということなら、大いにあり得る!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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