そこが見慣れていたはずの景色であれば、密かに稼働をはじめていた装置の不遜なまでの存在感に長らく気づいていなかった。。。
この事実にたじろいでしまうのも無理はない。
いつの間にこんなものができあがっていたのか?
いや、これほどの存在感になぜいままで気づかなかった。。。
なぜ、気づけなかった?
少しばかり世の中を生きてきた、それなりの自信というものを言葉にしようとすると、ホントにいろんなところで足元をすくわれるので、
もうそういったことはおくびにも出さないように、ソクラテスよろしく「知らないことを知っている」とか言ってた方が気は楽なのだけど、
ホントに度肝を抜かれる時っていうのは、そうした小賢しい構えなどはてんで通用しないもの。
それを思い知らされるシーンというのが僕の生きてきた中にいくつかあるわけだけど、まだ会ってもいない人にそれを喰らわされると、
こちらはどうしたって感情的になる。
もう少し素直に言おう。
本気で悔しい。
自分の中で眠らせていた嫉妬が、いきなり猛り狂っている。
素直にこれを認めること。
近々、その正体を見極めるために、会いにいってやろうと思う。
悔しい上に、しかし本気で羨ましいと思う。
これほど嫉妬を感じさせる人物の存在を、しっかり確かめないことには気がすまない。