波多野睦美さんの歌が好きで、繰り返し繰り返し聴いている「日本の美しい歌」。
リリースは2003年の12月と記載されているので、かれこれ9年前のCDということになります。不思議と言えば不思議、当然と言えば当然なのだけど、聴いていて「懐かしい」という思いにはなっても、いっさいの古さを感じさせない。。。これには「いわく言いがたい」理由があるのだろうなぁと思います。言葉にしちゃうと、わかったような気にもなりそうですが、そういう「定義めいた」言葉は、「歌」には、たぶん邪魔なだけなのではないかと。それならいっそ、自分で歌う方が正しいようにも思うのですが、僕の歌ではちょっとね。。。
「だけど、さっちゃんのメゾソプラノなら、いけるかも?」
実は前にもそういうことは考えたことはあるのだけど、なぜかはじめられないでいました。
すぐにでもやれるはずのことなのだから、サッサとやればよかったのです。が、このごろ思うのは「何事にもそれにふさわしいタイミングというものがあるのかもしれない」ということ。僕らの場合は、この秋まで待つ必要があったというだけのことかもしれません。ま、好きでやることですからね。
それで、まずは手はじめに(というか、僕の趣味の問題で)、小林秀雄氏作曲の「落葉松」(youtubeにステキな合唱がありました。)の練習をしようと、楽譜を買ってきました。
買ってきて、少し鳴らしてみると、ちょっと響き方が違うぞ!と。
それで、聞き慣れているCDをもう一度鳴らしてみると。。。1音、低い。
オリジナルたる楽譜はFなのだけど、CDの方はE♭。
原曲の調でピアノは練習しておきたいけど、さて、これはまいった。
唄い手のさっちゃんに訊いてみると、
「CDでおぼえちゃってるしな~」
とのこと。
それだけでなくて、Fで音をとってみると、声が追いつかない部分が出てきちゃう。
「じゃぁ、CDにあわせてやってみようか」
と、カッコよく言ってみたものの、結局のところ、FとE♭のふたつを「練習」しなくちゃいけないわけで。。。
なので、さらっとはじめようと思っていたのに、1音下げた楽譜を書くところからになりました。
三歩進んで二歩下がる、みたいな。
これは、だいぶ時間がかかってしまいそうです。