「幸せな王子」の「続き」をどうするか?
この一週間、僕らの間ではちょっとしたテーマになっていて、
わりと慎重にテキストを選んできた。
短編で、でも読みごたえがある。
そういう風に言うのはとても簡単なんだけど、これを見定めようとすると、
結局のところは読んでみなくちゃわからないわけなので、
読む前に選ぶというのがそもそも矛盾に溢れているわけだ。
ま、そこがおもしろいところと割り切るほかはないのだけど(^ω^ゞ
1888年出版の「幸せな王子」が基準になっているので、そこから時代を遡るか?
それとも現代へと寄っていくか?
はたまた脈絡なく跳ぶか?
選択肢はありすぎるくらいにある。
ジョージ・マクドナルドを読んでみるか。最初はそんなことを考えてもいた。
さっちゃんも、ルカちゃんの「ナルニア」に付き合っていて、一緒に読むつもりでいる。
それならば、このジャンルの先駆者であるマクドナルドの作品はきっとおもしろく読めるはず。
別にこうも思った。
僕の個人的な再チャレンジの話でもあるのだけど、フィッツジェラルドをちゃんと読み通す。
読んだのがあまりにも若すぎて、ギャツビーが何を抱えていたのか、
なぜそこで涙するのかさえ理解できていなかったという自覚がずっとあって。
今なら、なんの説明もいらずに共感できるだろうということを、確認するのもいい。
カズオ・イシグロのファンである僕としては、昔一緒に観たあの映画の原作を、
さっちゃんと一緒に「日の名残り」を読んでみたいとも思った。
映画で言ったら、マイケル・オンダーチェの《English Patient》。
あの詩的な文章は映画とは別次元の美しさがある。
それから。。。
こんな風に脈絡なく続く選択肢を、なんとかして絞らなくてはならない。
最初に「短編を。。。」とか言ってたくせに、いつの間にかその括りも忘れちゃってるし。
一回に読めるのは一冊ではあるのだけど、同時並行的に、
例えば曜日を決めていろいろ読んでいくのもありでは?
これは僕からの提案。
週一回、続きを用意することを考えたら、二冊が限界かも?だけど(^ω^ゞ
「それだったら!」と、さっちゃん。
「ずっと読んでる本があるでしょ。『茶の本』っていうの。
あれ、読んでみたいのよね〜。」
と、さらっとおっしゃる。
なんと Σ(゚∀゚ノ)ノ
あれに興味がおありでしたか?
たたき台なら、もうほとんど準備万端と言えるレベルで手元に用意がございます!
「これって、いい機会だし♪」
ふむ。
僕が手元に置いていたものこそ興味の対象と言うことかな?
そうか。それなら話は早い!
ということで、一冊は決定しました。
《The Book of Tea》
岡倉天心を二人で読む日が来ようとは。。。(TOT)
これはこれで、話始めると、ものすごく長いことになるので、ひとまず置いておいて。
せっかく「物語」のラインも見出したのだし、なにか読んでみたい「お話」はないかい?
僕の関心に関心があるのはうれしいのだけど、せっかく英語をやろうと決めた
さっちゃん自身の関心というのも大事である。
こういう時は、頭の中で考えるよりは視覚に訴えるほうがピンとくる。
なので、土曜日の午後、図書館に寄ってきた。
ずいぶん通っている地元の図書館なのだけど、ここで「物語」を探したことっていままでない。
初めて眺める書架がとっても新鮮なのだが、子どもたちにまじって
じぃ〜っと本棚を眺めている僕が、どうにも違和感丸出しなのはどうか許してほしい。
しかし、子供向けの本の世界ってこんなにも拡がっていたものなのか?
僕にはとっても新鮮で。
こちらのテーマは「英語で読む」なので、知っているはずの物語でさえ未知の領域に配置される。
いやはや。こりゃ広大なんてもんじゃないですわ(^o^;
でも、そんな中で、さっちゃんは一冊、きっちり選んで持ってきた。
「美女と野獣」。
ふむ。
それを選ぶ理由はよくわかる。
僕らにとっての「美女と野獣」はジャン・コクトーの映画。
さっちゃんだって、これがフランス語で書かれた物語であることは十分に承知している。
「でも、好きなので!」
そうですか。
わかりました。
それならば、その「好き」を最優先に、まずは読んでしまいましょう!
これで当面のテーマが決まった。
週に2回。
二人で読むべき本がある。
うん。いいかも♪