それにしても眠れないのだ

日々の眠れない出来事を虚実織り交ぜて

それにしても「こだわりが生み出す成果」なのだ。

2022-05-23 16:37:13 | Weblog
 陶芸の大作家が、焼き上がった作品を見て「全然ダメだ!」とこだわりを発揮して次々作品を壊していく。それを見た弟子やバイヤーは「全然良い作品だと思うのに、もったいない・・・」と言う。そんなシーンをマンガとかでたまに見たなら、「別世界の出来事で、自分には一生関係ないよなぁ」なんて思っていたんだけど、最近「いや結構低いレベルでそれ体験してるわ」と思えてしまったのだ。
 普通の仕事で、成果物をお客様に見せる前に、流れ上不可避なので上の立場の人に見てもらったなら、その人から色々ダメ出しされて、その中にダメ出し理由も修正内容も意味を感じない物がある事がある。で、結局はその人のOKが出ないと先へ進めないので、とりあえず言われるままに修正対応してお客様へ提出したなら、その意味を感じなかった点に関して、お客様から何の不満も出なかったりする場合がある。でもそれは果たして、そのダメ出しがあったから良かったのか?無くたって問題なかったのか?本当の所はわからない。でも、とりあえずその人はそのこだわりの押し通しを自分の感覚が正しかった成功体験として自信として、今後の口出しへつなげていくのだった・・・。こんな経験をした事があるのは、筆者だけではないはずだ。
 こだわりっていうのは、当人的には、個人の個性をを形成する大事な要素だけど、他人からしたら、全く他人事でどうでもよく、万が一付き合わされたなら「厄介だ・・・」と確実に思う、そんな物だと考えられるのではないだろうか。
 仕事には、熱意を持ってこだわりを持って、より良い物を自信のある成果物をお客様に届ける。その心意気は、大いに大事だと思う。でも、そのこだわりって、本当に意味のある物ですか?過剰包装ではありませんか?他人の迷惑になってはいませんか?・・・って思えるのだ。こだわりが本当の所生み出している物、それをきちんと見極めないと、裸の王様になっていまうかもしれない・・・。
 そんな事を思ったりしつつ、今日の筆者は、残業的な意味で、眠る事ができないかもしれないのだった。
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