それにしても眠れないのだ

日々の眠れない出来事を虚実織り交ぜて

それにしても「女性雑誌の算数的記事に答えを求める」なのだ。

2025-02-08 16:36:27 | Weblog
 「大人可愛い」アラサー女性のためのファッション雑誌“andGIRL”という雑誌がある・・・らしい。「らしい」とは、筆者は書店へもう全然行かないから、存在を全然知らなかったという事なんだけど、ま、それはどうでもよく、Yahoo!にandGIRLの記事が載っていて、そのタイトルが気になったのだ。
 そのタイトルとは「この問題は正解してほしい!「7×3-2×4」3秒で解ける?」というものだ。で、普通に解ける何の変哲も無い問題に3秒という短い時間の制約を付けているから、何か素早く解ける目から鱗テクニックがあるのかしら?って、記事を読み進めると、別に何のアイデアも無く普通に解いているだけ。文末に「普段は電卓やスマホに頼りがちな計算ですが、自力で考えようとすると、意外と戸惑ってしまうこともありますよね。たまにはクイズで腕試しをして、鍛えておきましょう!」とか、何上から目線よ!って感じ。ってか、結局3秒って何なのさ。意味は?必然性は?解くのに4秒かかったらダメなの?何か、文系が無理に頭良く見せようとしている滑稽さすら感じるよ。
 で、この手の記事は他にも幾つもあるようで、「3秒で解ける?」「5秒で解ける?」とやたら無意味な制限時間を設けているし、「知ってる人は一瞬で解ける!?「2×4−0÷3」3秒で解ける?」とか「びっくりマークの意味って何!?「8−4÷1!」正しく計算できる?」なんて、無意味の極みだよ。初めの方は「0÷3」がポイントで、0は幾つで割っても0になる(逆のX÷0はXが幾つであっても成立しない)という事で、二つ目のポイントは「!」で、数式のこれは階乗を意味して、n ! とは、1 からnまでの全ての整数の積の事。例えば、4!は4×3×2×1=24となる。で、問題の1!は、計算すると1なんだけど、知っていなくても何となく1があるから1って考えられてしまうので、何となく不適切だし、そもそも普段の生活で階乗を使った計算なんてしないから、大抵の人は高校の理系以来で、30代女性が忘れていたとて特に恥ずかしくもないでしょ。
 というか、これらの問題達は恋愛カテゴリーに分けられているんだけど、恋愛でこんな事話したって女性の気は引けないし、愛も育めないよ?女性は、数学に興味なんて一切ないんだから。むしろ「ウザッ」って嫌われるだけだよ。「こんな素敵なネイルがある」って紹介するのは好手だけど、「この素敵なネイルの開発にはこんな秘話があるんだ」って説明するのは悪手だからね。
 ま、でも、これらの記事がいくつも書かれ、階乗を含むあれこれの算数的記事が恋愛記事ランキングにいくつも入っているという事は、読んでいる人は少なくないって事なのかなぁ。ま、日本の女性の理数系嫌いと、それ故のそっち系の職場を選ぶ女性の人数が少ない事は気になっていたので、それは好ましいとは思うけど。
 女性が数学に興味を持つのは、恋愛やファッション・コスメとかが数式で答えを出せるようになった時なんだろうなぁ・・・なんて思え、そんな時代は人間関係も数式で答えを出せるに違いないので、そんな時代が10年内に来れば良いなぁ・・・なんて夢想していたら、今日は寝るのが遅くなるかもしれないのだ。
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それにしても「Don't ask, feel!を悪い意味で広めたいと思った」なのだ。

2025-02-03 17:13:58 | Weblog
 ブルース・リーの名台詞「Don't think, feel!」ってのがある。筆者は、これを言われた事はないけど、社会人をやっていると、似た言葉で「Don't ask, feel!」ってのはよく言われているように感じる。「Don't ask, feel!」、つまり「聞くな。感じ取れ!」って事。
 仕事で、初めにろくに説明をせずに押しつけ、できあがった段階で、「今削られているあの部分は必要だと思っているから付け加えろ!」と、初めから考えていた事を伝えずに、できていないと修正指示を後出しジャンケンしてくる輩は多い。で、大体そういう事って、仕事のクオリティを上げる事に直結していない事が多く、あくまでその輩の思い込みでしかなかったりする。で、こんな事されたら、言われた側は言った側に対して、好感度がマイナス突入、不信感100%突破間違いなしだ。
 そして、こんな事するヤツは、しょっちゅうこれをやるから、やられる側は事前にあれこれ質問するようになるのだけど、そういう輩は質問される事をとにかく嫌う。なんか、ちょこっとした資料や素材から「俺の思いを感じ取れ!」と言う。「それができなきゃ、お前は無能だ。」・・・と言い放って評価・査定する。何度も自分の思いなんて通じてないと経験しているのに、相手に感じ取れとしか言わない。マジ無能、超害悪存在だ。
 聞く所によると、サッカーでは、練習で連係プレイのケーススタディをし、試合で連係プレイが上手くいかなかったら、その後早々に話し合いをして意識のすりあわせをするそうな。勝手にパスして「このボールの意図を感じ取れ!」とだけやっていたら、上手くいかないという事なのだろう。サッカーでその昔、“アイコンタクト”という物が流行った。言葉無く目を合わせただけで、お互いの意図を感じ取ってプレーするってやつだ。これ、いつの間にか全く聞かなくなった。ま、門外漢ながら「無理だろ」って思って見ていたんだけど、つまりそういう事だったんだろう。
 “報連相”という言葉がある。これは、ビジネスで「報告」「連絡」「相談」はコミュニケーションの基本とする、従来の考え方なんだけど、いつ頃からか“確連報(確認・連絡・報告)”が出てきて、今ではこちらの方が効くと言われている。あと、部下育成には、“おひたし(怒らない(お)、否定しない(ひ)、助ける(た)、指示する(し))”という言葉もある。Don't ask, feel!の人は、こんな考え方は知らないんだろうなぁ。ところで筆者は、以前、新入社会人のための社会人言動マニュアルの編集に携わった事があるんだけど、その時のリーダーの人はマニュアルを破りまくっていた。一体どういうつもりで、気持ちで仕事してるのか、凄く聞きたかった記憶がある。ま、そういう知っていても平然と破る人もいるので、困ったものだ。
 というわけで、Don't ask, feel!というキャッチーな言葉を思いついたから書いた一本なんだけど、この言葉が悪しき物、反面教師として世に広まればよいなぁと思う次第で、必要悪について考えなければならなかったために気持ちがモヤついてしまい、今日は寝られないかもしれない。
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