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歌舞伎の思い出 15代目 市村羽左衛門 お客は俺しか見ないから

2018年12月15日 | 日々のこと
Eテレで伝統芸能の舞台などの番組がありますね。
時々見るのですが…
最近全然、舞台は観に行ってないなぁ、です。

学生時代は歌舞伎を観に行きました。

私が観ていた頃は
まだ先先代の勘三郎が健在で、現勘九郎パパが
勘九郎でした。
片岡仁左衛門はまだ、孝夫と言い、
海老蔵は市川新之助、松緑が尾上辰之助の名乗り
尾上菊之助を加えて、平成の三之助と言われ
たまたまでしたが、6代目中村歌右衛門の最後の舞台を観ました。

親も歌舞伎好きでしたが
一緒に観劇に行ったのは、2、3度です。

2人とも歌舞伎好きですが
一緒に行っていたのではなく
それぞれ学生時代くらいの頃に、友人知人などと
観に行っていたそうです。

6代目歌右衛門に関する評が違いましたが、
今の役者は下手すぎて見るに耐えない
昔の役者の方が芸があった
役者だけでなく、義太夫や清元なども
昔の太夫さんの方が良くて
今のは聴けたもんじゃない
というのが、ほぼ共通。

一緒に行った時も、辛辣で、やっぱり観に来るんじゃなかった、くらいなことを言ってました。


母は家のテレビでCSの歌舞伎チャンネルに
入ってからは、それで昔の舞台を観ていました。
母の1番の贔屓は、先代の松緑さんです。

一緒に歌舞伎座に行った時に
廊下に掛っていた、往年の名優の額を見ながら
いろいろ話してくれたとき
その一枚の姿絵だけでも、かっこいい!
という役者さんがいて
あの人素敵だね、誰?と言ったら

15代目の市村羽左衛門 さんでした。

相手役をする役者さんが、自分はどう動いたら
いいでしょう?というようなことを
羽左衛門に聞いた時

何もしなくていいよ
お客は俺しか見ないから、

と言った、という話しを聞いてヘェ〜と
思いました。
なかなか、思っていても言えないセリフです。
さぞ舞台映えする華やかな
役者さんだったんだろうと思います。

そんな思い出がありつつ…
最近、親が言ってた
昔の役者の方が芸があった、という感覚が
私にもわかるような気がしてます。

海老蔵襲名くらいまでは観に行ってましたが
富十郎が亡くなり、勘三郎が亡くなり
三津五郎も団十郎も亡くなり…

孝夫じゃなくて仁左衛門と、吉右衛門が
居なくなったら、歌舞伎は見に行かないかな
という気がしています。

海老蔵が団十郎を襲名する時は観たいと思いますが。

昔は良かった、と見えるのが芸事のファン
心理なのかしら?
いや、多分、自分の親しんだ贔屓の役者が
好きだから、他の役者に移れない
ということなのかもしれないです。


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