ご近所の犬友ママさんが、着物屋さんで奥に通され、
その後お店の人に囲まれて大変な目に遭った
という話しをしてくれました。
2時間近くも接客されて、なかなか帰ることができず、
勧められた着物がいい感じのものでもあったので、
断り切れずにとうとう着物を買うことにしてしまったと。
でも、家に帰ってよくよく考えたら必要ないよねと思い、
翌日、クーリングオフできて、
何十万もの着物を買わされないで済んだそうですけど。
お店に2時間!
大変でしたよね。
スタッフさんに囲まれ、
店長さんやら、職人さんやらまで登場して、
百万単位のものを十万単位に下げられたら、
あら、安い?って感覚になって来たそうです。
買う気も買いたい気もゼロだった人に、
買わないと損のような雰囲気に
持っていくのですから、本当にすごいです。
着物屋さん…。
そんな押しの強い営業するお店ばかりのではないのでしょうけど、よく、そういう話しを耳にします。
店先に安く出ている着物や小物で釣っておいて、奥に誘導して、スタッフが付いて、着物を着せられて、買いたい気持ちにさせる。
私も着物を買わないにしても、
着物のお手入れや、
足袋や、肌襦袢などの消耗品を買うのに
ある着物屋さんに足を踏み入れ
何回か囲まれたことあります。
何回か経験すると、
だんだん慣れても来るんですけど…。
でも、複数相手にやり取りするのは
エネルギーが要ります。
心の準備なしには行かないこと。
ちょっと立ち寄った場合は、
絶対奥まで行かない。
お時間ありますか?
には、急ぎます、で通します(笑)
でも、別に着物や小物が嫌いなわけではありませんから、
むしろ好きなんですから、
ちょっとかわいい感じとか、
あら、ステキ!
なんて感じのものを見せられると、
うっかり奥までついていってしまうのです。
そこで、また、出でてくる生地や柄が
素敵だったりするので、
ますます、ぐらぐら来ます。
が、値段がすごいこと言ってくるので、
引きます。
そこから、値引き劇場が始まります。
それを振り払って、買わずに出てくるのは、
大変な気力を要するのです。
私は、以前着物丸洗い2980!の
チラシに惹かれて催事場に
出店しているお店行きました。
預かる着物の状態を確認するので、
どうぞこちらへ上がってくださいと言われて、
そこでうっかり靴を脱いで、
畳に上がってしまいました!
そのまま着物屋さんの奥に誘導されて、鏡の前。
持参した着物の状態の確認が終わった頃に、
すでにいくつか反物が用意されれてて
そこで、
さー、さーと反物を広げるんです。
いかがですかぁ、素敵でしょ?と
着物はタンスにいっぱい、もう入らないし、
小紋も訪問着も今のところ新しいのは
必要を感じてないと、きっぱり言いました。
よし、ちゃんと断ったぞ!!と私の心の声
でも、
そんなのお店の人は、ヘッチャラでした。
それなら、帯は?
ということで、今度は帯が色々出されました。
中でも源氏香の図が刺繍や染めで散りばめた帯が素敵で、相当ぐらぐら来ました。
源氏香の図、
お香の組香で源氏香という組香があるのですが、そのお答えの図なんです。
いろいろな和物の図案にも使われている
伝統的柄のひとつですね。
お香席で、たまに源氏香図をあしらった柄の
着物や帯、バック小物など見かけます。
私も、源氏香図の何かひとつ
欲しいなぁなんて思っていました。
色も柄も品良く纏まっていて、
あらいいわぁという感じでしたが、
でも100万越えでした。
全然無理です。
そうですか、今日は特別展なので、
勉強させて貰います!
では…先ほど気に入られていた、
こちらのお着物もつけて、
両方の仕立て込みでこれでは?と
電卓を差し出してきて、
100万!
無理です。
着物、要らないといいましたが、
さっき見た中で内心いいなと
思った着物を読まれていました!
なんで??顔に出てた?
え!っと、さらにぐらぐら来ましたが、
帯と着物、箪笥のどこに入る?
無理無理、置くとこない。
いや、要らないと。
無理です。
そうですか、月払いにしたら、そんなに大層な額ではないんですよ…!
月払いはいやですか?といいつつも
こちらのお着物にこの帯、とてもお似合いで。
お客様に、うつりも良いと思いますよ…
一度あててみたらいかがです?
といって、私の返事を待たず、
反物を着物の出来上がりのように巻いて着せて、帯を当てて見せる。
おおお!なんか、いいじゃん!
帯も、いい感じ!
持ってる着物も合うかな?
なんて考え、ニマッと…してしまった…!
では、ホントに勉強します。
仕立て込み、帯芯や胴裏もつけて、
合わせてこれでは?
と電卓を差し出してきて、見ると今度は
50万!!!
ウッソ、仕立てと裏や芯も込みで?
新しい着物を買うのを、主人がいい顔しないと、
彼のせいにしてみましたが、効き目なし。
毎月、いくらくらいなら、出せますか?
2万?1万五千円くらいなら?
じゃ、1万くらいなら?
ご主人に内緒でも大丈夫なんじゃないですか?
どちらの奥様も皆さん旦那様に
内緒のお買い物よくなさってますのよ。
ふふふ、と。
うーん、
と、返事しないでいると、
それではこの帯を特に気に入って頂いているので帯だけ。
これでは?とまた電卓登場!
30万
それでも黙っていると、スタッフさんは、
では!と決断した様子で、
今日は上の者がきていますので、
相談して参りますと、一旦消えて行きました。
その間逃げたかったですが、
反物を纏ったままだったし、
他のスタッフさんにこれ脱ぎたいんですけど、
とお願いして取ってもらっていたら、
今度は2人で戻ってきて、
”上の者”らしき人が
今日はわざわざありがとうございます〜
初めてのご縁でもありますし、
大層お気にいってくださったと伺い、
私どもでも気に入ってくださった方に
是非!お使い頂きたいので、
18万でどうでしょう?
18万?
ずいぶん始めと値段が下がったんですね。
私どもでも儲けなしです、
と皆さん、勢揃いして、ニコニコ!
今まで区切りのいい数字だったのに、
18万って数字がなんかリアル。
もしかして、それがこの帯の本当の値段か?
と。
なんか目が覚めた思いで。
始めから申しておりますように、
今のところ、帯も着物も考えておりません、
せっかくおすすめ頂きましたが、
申し訳ありませんと、
なんとか断りをいい、
着物か帯を買わないと、
着物の丸洗いはお願いできないのでしょうか?
と、目的を忘れずひと押し聞いてみました。
もちろん大切なお着物、洗いだけでも承ります、とおっしゃるので、
着物を預けて退散してきました。
本当は、安く丸洗いを受けるのは、
着物を買って貰うための客寄せだろう
というのはわかったので、
申し訳ない思いはしたのですが…。
そうそう、買うわけには行きません。
申し訳に、足袋と足袋カバーを買いましたが、
それも格安商品だったので、申し訳になったのか??
着物を仕舞う前にやはり洗いには出したいものです。
ですが何枚も出すと、それだけでかなりな出費なので、
費用は安い方がいいし、
だからといって変なところに出したくない、
というのが本音です。
最近は、ネットでかなりお安く丸洗いしてくれるところがあるので、
値引き劇場に足を踏み入れることも減りました。
その後お店の人に囲まれて大変な目に遭った
という話しをしてくれました。
2時間近くも接客されて、なかなか帰ることができず、
勧められた着物がいい感じのものでもあったので、
断り切れずにとうとう着物を買うことにしてしまったと。
でも、家に帰ってよくよく考えたら必要ないよねと思い、
翌日、クーリングオフできて、
何十万もの着物を買わされないで済んだそうですけど。
お店に2時間!
大変でしたよね。
スタッフさんに囲まれ、
店長さんやら、職人さんやらまで登場して、
百万単位のものを十万単位に下げられたら、
あら、安い?って感覚になって来たそうです。
買う気も買いたい気もゼロだった人に、
買わないと損のような雰囲気に
持っていくのですから、本当にすごいです。
着物屋さん…。
そんな押しの強い営業するお店ばかりのではないのでしょうけど、よく、そういう話しを耳にします。
店先に安く出ている着物や小物で釣っておいて、奥に誘導して、スタッフが付いて、着物を着せられて、買いたい気持ちにさせる。
私も着物を買わないにしても、
着物のお手入れや、
足袋や、肌襦袢などの消耗品を買うのに
ある着物屋さんに足を踏み入れ
何回か囲まれたことあります。
何回か経験すると、
だんだん慣れても来るんですけど…。
でも、複数相手にやり取りするのは
エネルギーが要ります。
心の準備なしには行かないこと。
ちょっと立ち寄った場合は、
絶対奥まで行かない。
お時間ありますか?
には、急ぎます、で通します(笑)
でも、別に着物や小物が嫌いなわけではありませんから、
むしろ好きなんですから、
ちょっとかわいい感じとか、
あら、ステキ!
なんて感じのものを見せられると、
うっかり奥までついていってしまうのです。
そこで、また、出でてくる生地や柄が
素敵だったりするので、
ますます、ぐらぐら来ます。
が、値段がすごいこと言ってくるので、
引きます。
そこから、値引き劇場が始まります。
それを振り払って、買わずに出てくるのは、
大変な気力を要するのです。
私は、以前着物丸洗い2980!の
チラシに惹かれて催事場に
出店しているお店行きました。
預かる着物の状態を確認するので、
どうぞこちらへ上がってくださいと言われて、
そこでうっかり靴を脱いで、
畳に上がってしまいました!
そのまま着物屋さんの奥に誘導されて、鏡の前。
持参した着物の状態の確認が終わった頃に、
すでにいくつか反物が用意されれてて
そこで、
さー、さーと反物を広げるんです。
いかがですかぁ、素敵でしょ?と
着物はタンスにいっぱい、もう入らないし、
小紋も訪問着も今のところ新しいのは
必要を感じてないと、きっぱり言いました。
よし、ちゃんと断ったぞ!!と私の心の声
でも、
そんなのお店の人は、ヘッチャラでした。
それなら、帯は?
ということで、今度は帯が色々出されました。
中でも源氏香の図が刺繍や染めで散りばめた帯が素敵で、相当ぐらぐら来ました。
源氏香の図、
お香の組香で源氏香という組香があるのですが、そのお答えの図なんです。
いろいろな和物の図案にも使われている
伝統的柄のひとつですね。
お香席で、たまに源氏香図をあしらった柄の
着物や帯、バック小物など見かけます。
私も、源氏香図の何かひとつ
欲しいなぁなんて思っていました。
色も柄も品良く纏まっていて、
あらいいわぁという感じでしたが、
でも100万越えでした。
全然無理です。
そうですか、今日は特別展なので、
勉強させて貰います!
では…先ほど気に入られていた、
こちらのお着物もつけて、
両方の仕立て込みでこれでは?と
電卓を差し出してきて、
100万!
無理です。
着物、要らないといいましたが、
さっき見た中で内心いいなと
思った着物を読まれていました!
なんで??顔に出てた?
え!っと、さらにぐらぐら来ましたが、
帯と着物、箪笥のどこに入る?
無理無理、置くとこない。
いや、要らないと。
無理です。
そうですか、月払いにしたら、そんなに大層な額ではないんですよ…!
月払いはいやですか?といいつつも
こちらのお着物にこの帯、とてもお似合いで。
お客様に、うつりも良いと思いますよ…
一度あててみたらいかがです?
といって、私の返事を待たず、
反物を着物の出来上がりのように巻いて着せて、帯を当てて見せる。
おおお!なんか、いいじゃん!
帯も、いい感じ!
持ってる着物も合うかな?
なんて考え、ニマッと…してしまった…!
では、ホントに勉強します。
仕立て込み、帯芯や胴裏もつけて、
合わせてこれでは?
と電卓を差し出してきて、見ると今度は
50万!!!
ウッソ、仕立てと裏や芯も込みで?
新しい着物を買うのを、主人がいい顔しないと、
彼のせいにしてみましたが、効き目なし。
毎月、いくらくらいなら、出せますか?
2万?1万五千円くらいなら?
じゃ、1万くらいなら?
ご主人に内緒でも大丈夫なんじゃないですか?
どちらの奥様も皆さん旦那様に
内緒のお買い物よくなさってますのよ。
ふふふ、と。
うーん、
と、返事しないでいると、
それではこの帯を特に気に入って頂いているので帯だけ。
これでは?とまた電卓登場!
30万
それでも黙っていると、スタッフさんは、
では!と決断した様子で、
今日は上の者がきていますので、
相談して参りますと、一旦消えて行きました。
その間逃げたかったですが、
反物を纏ったままだったし、
他のスタッフさんにこれ脱ぎたいんですけど、
とお願いして取ってもらっていたら、
今度は2人で戻ってきて、
”上の者”らしき人が
今日はわざわざありがとうございます〜
初めてのご縁でもありますし、
大層お気にいってくださったと伺い、
私どもでも気に入ってくださった方に
是非!お使い頂きたいので、
18万でどうでしょう?
18万?
ずいぶん始めと値段が下がったんですね。
私どもでも儲けなしです、
と皆さん、勢揃いして、ニコニコ!
今まで区切りのいい数字だったのに、
18万って数字がなんかリアル。
もしかして、それがこの帯の本当の値段か?
と。
なんか目が覚めた思いで。
始めから申しておりますように、
今のところ、帯も着物も考えておりません、
せっかくおすすめ頂きましたが、
申し訳ありませんと、
なんとか断りをいい、
着物か帯を買わないと、
着物の丸洗いはお願いできないのでしょうか?
と、目的を忘れずひと押し聞いてみました。
もちろん大切なお着物、洗いだけでも承ります、とおっしゃるので、
着物を預けて退散してきました。
本当は、安く丸洗いを受けるのは、
着物を買って貰うための客寄せだろう
というのはわかったので、
申し訳ない思いはしたのですが…。
そうそう、買うわけには行きません。
申し訳に、足袋と足袋カバーを買いましたが、
それも格安商品だったので、申し訳になったのか??
着物を仕舞う前にやはり洗いには出したいものです。
ですが何枚も出すと、それだけでかなりな出費なので、
費用は安い方がいいし、
だからといって変なところに出したくない、
というのが本音です。
最近は、ネットでかなりお安く丸洗いしてくれるところがあるので、
値引き劇場に足を踏み入れることも減りました。
初めから多少身構えていた部分もあり、
値下げ幅が異常だったし
おかしすぎる!と、
思いました。
目が覚めましたね!
私は、そこで目が覚めず、むしろ
罠に飛び込んでしまったパターンです。
でも、次回はきっと断れるはず!
……っていうか……
せっかく着物に興味を持った人間に
こんな風に思われて、
本当の着物の美しさや喜びを
素直に味わえなくさせるシステムって
本末転倒ですよね。