書く仕事

ご訪問ありがとう!!ミステリー小説の感想を中心に,読書,日々の雑感,映画の感想等を書き散らかしています.

プログラムバグのその後

2006年06月06日 22時25分23秒 | 日記
5月31日に書いたプログラムバグの続きです.
どうも答えが見えないまま時間ばかりが過ぎていきました.
結局,遠回り=近道と観念して,プログラムを再度見直し,問題点をすべてつぶしてみました.
その結果わかったことは,プログラムにバグがあるのではなくて,どうやらプログラムに与えたデータ(初期値のようなものですが)がまずかったようなのです.
ちょっと正確な言い方ではないんですが,思い切り「はしょって」言うと,ある計算式の振る舞いを調べようとして,その計算式が取り得ないような数字を代入してしまっていたというわけです.
最初は計算式が間違っていると思い込んで,一生懸命計算式ばかりを見直していたのですが,本当の問題は,式に代入したデータが,現実にはあり得ない数値だった,ということです.盲点でした.
今,この初期値の与え方をプログラムでどう工夫しようかとあれこれ方法を探していますが,道は見えてきましたので,精神的にはずっと楽になりました.
時間をかければ答えは必ず見つかるはずなので...(だといいんですがね).
これも,ダビンチコードを読んですっきりしたおかげかもしれません.
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宝物

2006年06月05日 18時04分53秒 | 日記
先週,小学校4年の長女が,首をかしげて困った表情していました.
どうしたの?と聞くと,「宿題ができない」とのこと.
で,その宿題とは?
「宝物」という題の作文だそうです.
「私の宝物って何?」と親に聞くしまつです.
「たまごっちも飽きてきたし,テレビゲームはやらせてもらえないし,宝物なんてないよ!」
とのこと.
この飽食の時代,ほしい物はたいてい何でも手に入る時代だからこその悩みですね.
何でも手に入るということは,誰でも手に入るということですね.つまり,自分だけの,とか二人だけの思いがこもったものとかが手に入れ難いということなのでしょう.
思い出の写真といっても,今はjpegのデジタルデータになっていて,いつでも複製が作れますし.
「かけがえのない」という表現が死語になりそうです.
でも,そんな時代だからこそ思い出になるものを日々の生活の中で少しずつでいいから,残して行けないものかなあと思う今日この頃です.
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「ダヴィンチコード」ダン・ブラウン

2006年06月04日 18時32分48秒 | 読書
ダビンチコードを読了しました.
まずは,読んでない人のために出だし部分のあらすじを...
高名なルーブル美術館長ジャック・ソニエールが,彼の職場であるルーブル美術館内で殺されます.ソニエールは,紫外線をあてると字が浮かび上がるペンで,奇妙なダイイングメッセージを残すとともに,ダビンチの描いた有名な人体図を模した形で横たわっていました!そして,体の中心部に五芒星(ごぼうせい,5つの頂点をもつ星型のしるし)の絵を自分の血で描いていたのです.
主人公はハーバード大学教授で宗教象徴学者のロバート・ラングドンですが,ダイイングメッセージの中にラングドンの名前が含まれていたために,フランス警察はラングドンを犯人と断定して逮捕しようとします.しかし,ソニエールは死の直前に,愛する孫娘ソフィーに電話をかけ留守電にメッセージを残していました.ソフィーはソニエールからの伝言を聞き,祖父の危機とラングドンの無実を知り,祖父を失った悲しみの中で,逮捕寸前のラングドンを助け出します.
一旦は難を逃れたラングドンですが,実は同じ日,ソニエールと会う約束をしていました.
その約束はソニエール殺害のために実現されませんでしたがね.
面会の目的は,カトリック教会が長い歴史の中でひたすら隠し続けてきたある驚愕の事実,キリスト教の根幹にかかわり,これが発覚すると世界中のキリスト教信者の間に大混乱が起こるような事実についての話し合いでした.ソニエールはすでに自分の命の危機を予感し,キリスト教の秘密と愛する孫娘ソフィーを守ることをラングドンに頼むつもりだったのです.ソニエールはラングドンとは面識がありませんでしたが,ラングドンが書いた著作の中に,キリスト教の秘密に関する考察があり,この部分の内容が的を得ていたため,自分の死後を託せる人物だと確信し,面会を申し込んできたのです.
以後,知恵の限りを尽くして歴史の真実を探り当て,自らの潔白を証明しようとするラングドンとソフィー,フランス警察の威信にかけてルーブル美術館長殺害犯人を捕まえようとするファーシュ警部,ソニエールが守る秘密を横取りして自らの権力拡大を図ろうとするキリスト教一派の司教と修道僧,この3組の面々が入り乱れ,しかも驚愕の事実が次々に明らかにされつつ物語が進展していきます.
さらに,ラングドンとソフィーに,イギリス人の宗教学者で「大金持ち」のリー・ティービングが助っ人として加わり,このティービングの知識と財力に助けられながら物語は急展開していくのですが...
とまあ,これくらいにしておきますかね.
これくらいならネタばれにならないですよね > もう読んだ人
この物語は,はっきり言ってかなり複雑です.複雑なんだけどわかりやすい!へんなほめ言葉ですが,この点がスゴイです.
たぶん,その複雑さが,ティービングやラングドンが語るキリスト教の隠された真実を謎解いていく歴史ミステリーと,ソニエールを殺した「本当の」犯人は誰かという犯罪ミステリーとに明確に集約され,どちらもミステリーとして面白いためですね.それと変に読者を欺こうとする揺さぶりがないことも上げられると思います.
あと,キリスト教信者でない私のようなものにとっては,自分の宗教的バックボーンを危うくされるというような危機感を感じずに,客観的かつ純粋に物語を楽しめる点も大きいと思いますね.
敬虔なクリスチャン特にカトリックの信者は心穏やかならぬものを感じることでしょう.
ひとつ不満を言わせていただくと,歴史ミステリーの方の結末があまりに感覚的というか,恣意的ですね.いままでの見事なロジックはどこに行ったの?私はこんな結論のために今までどきどきしてきたの?っていうがっかり感は否めません.
これも途中の物語があまりに面白いがための不満ですね.ぜいたくな不満かもしれませんが.
まあ,驚愕の事実が公になって世界が大混乱に陥ってしまっては,ミステリーじゃなくてパニック小説になってしまうし,落としどころというか,妥協の上の結論かもしれません.ここはこれで良しとしましょうか.
面白いか面白くないかと聞かれれば,「文句なしに面白い」と答えましょう.でも不満は無いですか?と聞かれれば,「不満あり」という感想です.
コメント (2)
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