先日CP+に行ったときにチラシを貰ってきた写真展、たまたま見た『新・日曜美術館』でも紹介されていたので、「やはり行かねば」ということにしました。場所は東京オペラシティ。
学生生活で4年間、E351系に乗るために何度か、新宿駅のホームに立ったことはありましたが、改札口を出て新宿の雑踏に踏み出したことは数度。その昔「内藤新宿」と呼ばれていたり、今の都庁のところに浄水場があったことは知ってましたが、それくらいしか知識がない、と言ったらちょっと言い過ぎか。でも縁が薄いことは確か。
新宿に行くなら、オリンパスのショールームがあるので、そこでカメラの備品を分けてもらうことにしました。そしたらこんな企画が。幻想的に撮られた桜の写真などを見ると、今後撮影するのに参考になりそう。そしてカスタマーセンターに行ってお買い物。
ホットシュー・カバー。右側はXZ-1とE-PL2用。同時期に販売されていたこともあって、同じ形。左側はE-3用。
XZ-1/E-PL2用はシューの下に電子ビューモニターのコネクタがあるので、そこまでカバーできる形に。いずれにしても「ついウッカリ落としてきそう」なもの。前に一度郵送してもらったことがあったっけ。「ひとつで良いですか」と受付のおねいさんに聞かれたってことは、無くしやすいパーツということか。こういう時、機材メーカーを揃えておくと一度で用が足りるし。
用が済んでいよいよ本命。
石川直樹『この星の光の地図を写す』展。
「撮影可」だったので、1枚だけ。
笑っちゃう人もいそうですが、実は展示会場に足を踏み入れた瞬間、鳥肌が立ってしまいました。個人的にはそれくらいな内容。
撮影機材について触れられていなかったのですが、新・日曜美術館で放映されたときは「撮影はフィルムのみ」と紹介されてました。一角に個人の持ち物が展示されてましたが、その中にあの有名な『フィルム付きカメラ』があったのにちょっと驚きました。いや、もしかしたら極地での撮影に一番向いているかもしれない。フィルム装填のミスも無いしメカトラブルも殆ど無し。ピントを合わせる必要も無いし、軽い、電池切れの心配もない。「記録」を残すのならこれで充分じゃん。さすがに自分でそれを実践しようとは思いませんが、「写真を撮る」ことについてここまで割り切ることも、ある意味良いことなんじゃないかと思いました。踏み入れた時の鳥肌はこれのことかしら。
でもこの感動が実は自分の思い込みだったりして。でもそれはそれで良いの。入場料1,200円は自分にとって『安い』と思ったくらいの写真展でした。
たぶんじゅーるか自転車しかとらないと思うけど。
ネガ24枚撮りが1巻き残っているので、成仏させてやらねば。