Y1rsのお披露目となったUAE女子ツアーの第2ステージはUAEチームADQは風の強い砂漠地帯でアグレッシブな戦略を取りました。チームは横風分断を狙い、ララ・ガレスピー、エリサ・ロンゴ・ボルギーニ、カーレイン・スウィンケルスを逃げ集団に送り込みます。5人に絞られた先頭集団にY1Rsが3台というのは偶然でしょうか?それともY1Rsは横風に強いというデーターが証明されたと考えるべきなのでしょうか?

ゴールスプリントではSD Worxのロレーナ・ヴィーベス等に敗れ、それぞれ3位、4位、5位でのフィニッシュとなりましたが、この集団にポガチャルようなエースがいたら結果は違っていたはずです。

注目すべきはUCI女子ワールドツアーのステージで記録された最高の平均速度47.5kmを達成したことでしょう。強い風の中でのレースだったため、単純にバイクの性能というわけにはいきませんが、その風の中をY1Rs3台が先頭集団を牽引していたことは事実なのです。

強い風の吹くステージで上位5人のライダーのうち、3人はUAEチームADQの選手で、高速レース用に設計された新しいコルナゴY1Rを使用していたのです。Y1Rsは、CC.Y1ハンドルバーと湾曲したダウンチューブを備えた革新的なデザインが特徴で、あらゆる風の条件で空力の流れを最適化するとメーカーは言っているのです。現在市場にラインナップされているエアロロードバイクと Y1Rs を比較し、どのような風の条件でも、それを上回る性能を発揮することを下記のデーターで確認しているようです。

プロのライダーを模したマネキンを使って行ったテストのデーターではヨー角-2.5°~-10°でおそらくCANYONのAEROAD CFRと思われるエアロロードよりエアロ性能が高いという結果でした。このデーターを見る限りコルナゴのV4Rsとのエアロ性能差はかなり大きいようです。
UAEの男子チームはここまでV4Rsを使用しているので、女子のこのレースひとつで断言することは出来ませんが、Y1Rsは風に強いバイクのようです。ポガチャルがこのバイクをどこで使って来るのかに注目です。女子チームの状況を観ながら、おそらく地元のUAEツアーでのデビューが濃厚だと思っています。