ただ、寄る年波には抗えず、そろそろ電動アシスト自転車も良いかもしれないと考え始めるようになりました。そこで、電動アシスト自転車について色々と調べていると、電動アシスト自転車は「速度が24km/h以上の時はアシスト力を無くして人力でのみ駆動する」という定義があることが分かりました。これは道路交通法上、モペットなどの原動機付自転車と区別するためだと推測されます。
私の場合、ロードバイクでは大半が25km/h以上の速度が普通なので、アシストが働くのはスタート時と登りだけということになります。アシストの無い電動アシスト自転車はただただ重いバイクになってしまうのです。加えて、バッテリーの関係でほとんどの電動アシスト自転車は100kmは走れないというのです。しかも、100km近く走れることの出来る電動アシスト自転車は非常に高額になることも分かりました。スペシャライズドのCREO 2 EXPERT等は120万円を超えるのです。
先日、NHKの新ProjectXで電動アシスト自転車の開発の話題が取り上げられていました。世界で初めての電動アシスト自転車を開発したYAMAHAは電動アシスト車椅子等も手掛けているように、高齢者や足の力が弱くても気軽に乗れる乗り物として開発していたのです。私のようにより速くより遠くへ走りたい人向けではそもそも無かったのです。
ママチャリの平均速度は16km/hと言われていますが、この程度の速度で平らな道を走るのなら電動アシストは不要でしょう。また、ロードバイクで25km/hを越えて走る場合も同じです。ただ、隣町の小樽や長崎のような坂の街なら話は違って来ます。実際、坂の多い小樽ではほとんど自転車を見かけなかったのですが、近年、観光客がシェアサイクルを利用するようになり、電動アシスト自転車が増えています。
ロードバイク乗りに電動といえば、モーターによる電動アシストのことではなく、電動変速機を意味します。バッテリーが小型化し、手軽に予備のバッテリーが携帯出来るようになれば、将来的には電動アシスト自転車のお世話になるかもしれませんが、それはもう少し先のことになりそうです。
今となっては笑い話ですが、Jeterを買った友人が、且つて支笏湖へ行ったそうなのですが、当時40kmほどしかバッテリーが持たない時代に支笏湖往復は流石に無謀です。下りでアシストをオフにしたとしても、支笏湖往復は90km近くあるのですから。当人は登りだけアシストを使うつもりだったようですが、市街地でのストップ&ゴーでかなりバッテリーを消費したそうです。