今日の揖保川河川敷は不安定な天候。厚い雲がかなりのスピードで流れていくのが分かります。強い南風とともに雲の影と太陽の日差しとが交互にアスファルトを走り、まるで風でゆれる稲田のように刻一刻と表情を変えていきました。
突然ですが、ワタシは家元です。「ちょう流インラインパラセイル」という流派の。この流派は風が強くてパイロンが飛んでしまう日はさっさとスラロームを諦め、雨傘(パラソル)を帆の代わりにして風をはらんでスケーティング(セイリング)するというもの。今日はかなりの風だったので、家元は「ワンフット強化月間」にもかかわらず、セイリングの技量の向上にいそしんだのであります。
今回はAフレームターンでジグザグに進む際、漕がずに風の力だけで移動するという「ちょう流奥義”風龍”」を極める。(門下生はこのブログを参考書として正しく履修し、修業に励むように)美しく蛇行して、まるで龍が風に乗って天に昇るがごとくの軌跡をアスファルトに描けなければ”風龍”とは呼べません。風の具合を見極めて、いざ!・・・む~ん。ほとんど進まんぞ。確かに前進しているが、セイリングと言うよりは「転がってる」くらいの速度なんですがな。風のはらみ方が悪いのかな?
というわけでいろいろと傘の角度や位置を変えて実験してみました。傘はできるだけ体から遠くに保持する方がいいですな。テコの原理で弱い風でも前進力に繋がるようです。また体が風の抵抗になるので、頭かそれ以上の高さに傘を持っていくとより風を捕まえることが出来そうです。(なんか他の人が見ると不審な格好になるが)しかし、家元の作法が「恥ずかしい」などと感じる不届きな門下生は”ウラセイラー”とみなし、流派に入門せずにインラインパラセイルを行う者と同じくバックでセイリングする罰を与えるものとする。
この「インラインパラセイル」、根本的にヨットと同じ原理で進むわけですから、セイリングの技術はヨットを師とするほうがいいようです。ということはヨットもやってみないと家元としてイカン?(でもどこで乗ればいいんだろ?)