ある小春日和の日。
僕は喉元に、久々な感覚を感じていた。
そして思い出す。
君と出会ったのは今から数十年前。
初めての時は、正直覚えていない。
これから始まるだろうめくるめく出来事に、僕は正直動揺を隠せていない。
そう、それはあのときもそうだったね。
君と居たとき、少し前まで普通だった僕は声すら出せないほど絶句したね。
冬の寒い日には、体を温めてくれたね。
夏の暑い日には、震えるかのような涼しさを。
覚えているよ。
君といると、周りの人が避けてくれるんだ。
すごいね。君は。
そして君は、たまにしか会わない人と会わせてくれるね。
すごく頭のいい人たちばかりでびっくりした。
君は顔が広いんだね。
さらに君はいつも僕の無力さをわからせてくれる。
君のおかげでいつも僕は自分の愚かさを知ることができたよ。
でも君はいつもそう。現れるのは突然。
そして君が現れてどんどん僕の体は火照っていくんだよ。
顔が赤くないかな?恥ずかしいな。
え?何の話かって?
風邪ひきましたが何か?