昨日から、北海道札幌市で開幕した、『第20期 竜王戦』の第3局…。
2日目の今日、勝敗が決しましたね。
結局、134手まで、後手番の渡辺 明 竜王が、挑戦者・佐藤 康光 二冠を敗って、再びリードを奪うことに成功。
このシリーズの戦績を、2勝1敗としました。
第2局を、急転直下の逆転を食らって、今期のシリーズが1勝1敗となり、形の上では『五番勝負の第1局』…。
ターニングポイントになるかもしれない対局を見事に制しましたね…。
さて、本局を少し振り返りましょう。
1日目の封じ手前の42手目に、後手番の渡辺竜王が△7二金と「手堅く」上がったところで指しかけとなりました。
そして、封じ手の43手目ですが…小生の第一感の▲3九玉でした。
当たりましたね…。
この時点での「戦場」は、やはり7,8筋でしたので、小生が先手を持つなら、この手を先ず指したと思いますが…本当の意味は、実のところ小生自身分かっていません。
恐らく、佐藤二冠しか、この手の心理は分からないかもしれませんが…。
渡辺竜王の想定の範囲内であれば、ファンを大切になさるお方です。
恐らく、ご自身のブログで本局を解説して下さる時に、何らかのコメントがあるかもしれません。
その後暫くは、優劣はつかなかったと思いますが、検討陣も驚いていた渡辺竜王の放った56手目の△9三桂からの構想が、素晴らしかったですね。
タイトルにも記しましたが、本局は、この手からの渡辺竜王の「大局観の冴え」が、挑戦者の佐藤二冠よりも上回った感がします。
仮に、△7三の方へ桂馬を跳ねていたら、戦場は相変わらず7,8筋で、後手が大変な将棋になっていたと思います。
ご自身の直後の58手目の△5四金以降の展開を読んでいたからこその、△9三桂だったのでしょうね。
(この辺も、渡辺竜王のコメントがあるでしょうか…。)
その後、1筋の歩の突き捨てから着々とポイントを稼ぎ、角香の駒損となる交換の敢行(76手目の△2八角成)も、それまでに稼いだポイントが最後までものをいったのか、どんどん差が広がり、終盤では殆ど「大差」に近い程の差がつきましたね。
それでも、時間をギリギリ一杯使って両者「一分将棋」となったのですから、慎重に慎重を期して、渡辺竜王がリードを守って、そのまま「フィニッシュ」した感じでしょうか。
とにかく、本局は渡辺竜王の「完勝譜」に等しい勝ちだったように、小生は感じます。
第3局を良い形で制して、これで渡辺竜王は勢い付くでしょうか。
このシリーズの「ポイント」は、やはり…
ディフェンディング・チャンピオンの渡辺竜王が佐藤二冠の挑戦を再び退けて防衛し、「前人未到」の4連覇達成で、『永世竜王』に王手をかけるのでしょうか…
挑戦者の佐藤二冠が、昨年のフルセットで奪取が叶わなかった悔しさを内に秘め、今度こそ渡辺竜王を倒して、昨年の雪辱を果たすのでしょうか…
この2点にあると思います。
第3局に「完敗」してしまった佐藤二冠の巻き返しは、なるでしょうか…。
その佐藤二冠…A級順位戦では「まさか」の5連敗。
降級するかもしれないほど精彩を欠いていますが、その分このタイトル戦に集中はできるはずです。
昨年のフルセットの末に敗れた悔しさも、決して鎮火はしていないと信じたいです。
そう考えると、次の第4局が「ターニングポイント」でしょうね…。
とにもかくにも、ファンを大事になさる渡辺竜王です。
ご自身のブログで、本局をじっくり解説してくださると思いますし、またそれを楽しみに待ちたいと思います。
ひょっとしたら、小生の見解と、実際に対局なさった渡辺竜王との感覚には「温度差」があるかもしれませんしね…。
見所たっぷりの竜王戦…第4局は、間隔を置かず、次週の11月21日と11月22日の2日間、佐賀県嬉野市で行われます。
(8月に佐賀には行きましたが…良いところでした。)
小生にとっては、11度の月次報告&英語との格闘成果の発表が21日ですから、1日目がちょうど月次業務進捗状況の発表の日で、終わってとりあえずホッとしている頃だと思います。
第4局は、メンタル面でも落ち着いて観戦できそうです。
益々楽しみですね。
2日目の今日、勝敗が決しましたね。
結局、134手まで、後手番の渡辺 明 竜王が、挑戦者・佐藤 康光 二冠を敗って、再びリードを奪うことに成功。
このシリーズの戦績を、2勝1敗としました。
第2局を、急転直下の逆転を食らって、今期のシリーズが1勝1敗となり、形の上では『五番勝負の第1局』…。
ターニングポイントになるかもしれない対局を見事に制しましたね…。
さて、本局を少し振り返りましょう。
1日目の封じ手前の42手目に、後手番の渡辺竜王が△7二金と「手堅く」上がったところで指しかけとなりました。
そして、封じ手の43手目ですが…小生の第一感の▲3九玉でした。
当たりましたね…。
この時点での「戦場」は、やはり7,8筋でしたので、小生が先手を持つなら、この手を先ず指したと思いますが…本当の意味は、実のところ小生自身分かっていません。
恐らく、佐藤二冠しか、この手の心理は分からないかもしれませんが…。
渡辺竜王の想定の範囲内であれば、ファンを大切になさるお方です。
恐らく、ご自身のブログで本局を解説して下さる時に、何らかのコメントがあるかもしれません。
その後暫くは、優劣はつかなかったと思いますが、検討陣も驚いていた渡辺竜王の放った56手目の△9三桂からの構想が、素晴らしかったですね。
タイトルにも記しましたが、本局は、この手からの渡辺竜王の「大局観の冴え」が、挑戦者の佐藤二冠よりも上回った感がします。
仮に、△7三の方へ桂馬を跳ねていたら、戦場は相変わらず7,8筋で、後手が大変な将棋になっていたと思います。
ご自身の直後の58手目の△5四金以降の展開を読んでいたからこその、△9三桂だったのでしょうね。
(この辺も、渡辺竜王のコメントがあるでしょうか…。)
その後、1筋の歩の突き捨てから着々とポイントを稼ぎ、角香の駒損となる交換の敢行(76手目の△2八角成)も、それまでに稼いだポイントが最後までものをいったのか、どんどん差が広がり、終盤では殆ど「大差」に近い程の差がつきましたね。
それでも、時間をギリギリ一杯使って両者「一分将棋」となったのですから、慎重に慎重を期して、渡辺竜王がリードを守って、そのまま「フィニッシュ」した感じでしょうか。
とにかく、本局は渡辺竜王の「完勝譜」に等しい勝ちだったように、小生は感じます。
第3局を良い形で制して、これで渡辺竜王は勢い付くでしょうか。
このシリーズの「ポイント」は、やはり…
ディフェンディング・チャンピオンの渡辺竜王が佐藤二冠の挑戦を再び退けて防衛し、「前人未到」の4連覇達成で、『永世竜王』に王手をかけるのでしょうか…
挑戦者の佐藤二冠が、昨年のフルセットで奪取が叶わなかった悔しさを内に秘め、今度こそ渡辺竜王を倒して、昨年の雪辱を果たすのでしょうか…
この2点にあると思います。
第3局に「完敗」してしまった佐藤二冠の巻き返しは、なるでしょうか…。
その佐藤二冠…A級順位戦では「まさか」の5連敗。
降級するかもしれないほど精彩を欠いていますが、その分このタイトル戦に集中はできるはずです。
昨年のフルセットの末に敗れた悔しさも、決して鎮火はしていないと信じたいです。
そう考えると、次の第4局が「ターニングポイント」でしょうね…。
とにもかくにも、ファンを大事になさる渡辺竜王です。
ご自身のブログで、本局をじっくり解説してくださると思いますし、またそれを楽しみに待ちたいと思います。
ひょっとしたら、小生の見解と、実際に対局なさった渡辺竜王との感覚には「温度差」があるかもしれませんしね…。
見所たっぷりの竜王戦…第4局は、間隔を置かず、次週の11月21日と11月22日の2日間、佐賀県嬉野市で行われます。
(8月に佐賀には行きましたが…良いところでした。)
小生にとっては、11度の月次報告&英語との格闘成果の発表が21日ですから、1日目がちょうど月次業務進捗状況の発表の日で、終わってとりあえずホッとしている頃だと思います。
第4局は、メンタル面でも落ち着いて観戦できそうです。
益々楽しみですね。