先月の17日に開幕した、『第57期 王将戦』。
第1局,第2局とも、羽生 善治 王将が勝って、防衛に向け幸先良いスタートを切っています。
ロケットスタートに成功…といったところでしょうか。
特に第2局は、超急戦を羽生王将が新手を繰り出してリードを広げていった「完勝譜」でしたね。
挑戦者の久保 利明 八段は、後手番のエースであるゴキゲン中飛車で挑みましたが、「研究課題」とも言うべき新手の前に屈した感じです。
久保八段にとっては嫌な感じかもしれませんが、戦前に…
「挑戦しただけでは意味がない」
と語った気合いが、2週間を経てうまくかみ合うでしょうか…。
羽生王将は、当然ながらこのままの勢いで行きたいでしょうし、久保八段は、「ここから第1局」の心境(本当かな)でしょう。
そんな感じで迎えた第3局が、静岡県浜松市で、今日から始まりました。
本局は、
先手番の久保八段が、得意戦形で臨むのか…
対する後手番の羽生王将が、久保八段の選択した戦形に、どう立ち向かうか…
というところが、ポイントだと思います。
本局は、久保八段の得意戦形である四間飛車に対し、後手番の羽生王将が居飛車の態度を示し、結局、穴熊に玉を囲いました。
図は、羽生王将が穴熊を完成させた40手目での局面です。
久保八段も「そうは簡単に組ませませんよ」という手を放っていますが、羽生王将が全く動じる様子もなく、囲いを完成させています。
小生なら、37手目に▲2五歩と突かれた時点で、「△同歩」と歩を取ってしまいそうですが…。
先手の玉が薄い分、囲った方が得と羽生王将は考えているのでしょうか…全く分かりませんね。
結局1日目は、図のように46手まで進み、先手の久保八段が封じました。
ここは、銀は引けないような気がしますし、穴熊を牽制した桂馬が4五の地点に利いていますから(3三の角にも当たっていますね…)、▲4五銀が第一感の封じ手予想ですね。
その後は、銀を交換すれば△同銀▲同桂となりますが、これは先手が良い感じなので、3七桂に当たっていることも踏まえ、△4二角とすると思っています。
▲4五歩もあるかもしれませんが、この時、先手は歩切れになりますから、ちょっと勿体ないかな…と見て、プライオリティーを下げます。
ですが、そう簡単に行くでしょうか。
第1局では、大方の予想を覆す封じ手で、久保八段は周囲を驚かせましたから、ひょっとしたら、殆どの人が見えていなかった手を封じているかもしれません。
第1局のこともあるので、当たる自信は全くないですね…。
第3局を制するのは、ロケットスタートを決めたディフェンディング・チャンピオンでしょうか…。
それとも、先ずは1勝を返したい挑戦者でしょうか…。
明日の夜には、勝敗が決します。
羽生王将が、貫禄を示して、久保八段の挑戦を退け、王位戦では叶わなかった通産タイトル獲得を68期に伸ばせるか…。
それとも久保八段が、王座戦の悔しさを胸に秘め、再び到来したチャンスを活かして初のタイトル奪取に成功するのか…。
本局がこの後、どんな戦い&決着になるのか…非常に楽しみですね。
第1局,第2局とも、羽生 善治 王将が勝って、防衛に向け幸先良いスタートを切っています。
ロケットスタートに成功…といったところでしょうか。
特に第2局は、超急戦を羽生王将が新手を繰り出してリードを広げていった「完勝譜」でしたね。
挑戦者の久保 利明 八段は、後手番のエースであるゴキゲン中飛車で挑みましたが、「研究課題」とも言うべき新手の前に屈した感じです。
久保八段にとっては嫌な感じかもしれませんが、戦前に…
「挑戦しただけでは意味がない」
と語った気合いが、2週間を経てうまくかみ合うでしょうか…。
羽生王将は、当然ながらこのままの勢いで行きたいでしょうし、久保八段は、「ここから第1局」の心境(本当かな)でしょう。
そんな感じで迎えた第3局が、静岡県浜松市で、今日から始まりました。
本局は、
先手番の久保八段が、得意戦形で臨むのか…
対する後手番の羽生王将が、久保八段の選択した戦形に、どう立ち向かうか…
というところが、ポイントだと思います。
本局は、久保八段の得意戦形である四間飛車に対し、後手番の羽生王将が居飛車の態度を示し、結局、穴熊に玉を囲いました。
図は、羽生王将が穴熊を完成させた40手目での局面です。
久保八段も「そうは簡単に組ませませんよ」という手を放っていますが、羽生王将が全く動じる様子もなく、囲いを完成させています。
小生なら、37手目に▲2五歩と突かれた時点で、「△同歩」と歩を取ってしまいそうですが…。
先手の玉が薄い分、囲った方が得と羽生王将は考えているのでしょうか…全く分かりませんね。
結局1日目は、図のように46手まで進み、先手の久保八段が封じました。
ここは、銀は引けないような気がしますし、穴熊を牽制した桂馬が4五の地点に利いていますから(3三の角にも当たっていますね…)、▲4五銀が第一感の封じ手予想ですね。
その後は、銀を交換すれば△同銀▲同桂となりますが、これは先手が良い感じなので、3七桂に当たっていることも踏まえ、△4二角とすると思っています。
▲4五歩もあるかもしれませんが、この時、先手は歩切れになりますから、ちょっと勿体ないかな…と見て、プライオリティーを下げます。
ですが、そう簡単に行くでしょうか。
第1局では、大方の予想を覆す封じ手で、久保八段は周囲を驚かせましたから、ひょっとしたら、殆どの人が見えていなかった手を封じているかもしれません。
第1局のこともあるので、当たる自信は全くないですね…。
第3局を制するのは、ロケットスタートを決めたディフェンディング・チャンピオンでしょうか…。
それとも、先ずは1勝を返したい挑戦者でしょうか…。
明日の夜には、勝敗が決します。
羽生王将が、貫禄を示して、久保八段の挑戦を退け、王位戦では叶わなかった通産タイトル獲得を68期に伸ばせるか…。
それとも久保八段が、王座戦の悔しさを胸に秘め、再び到来したチャンスを活かして初のタイトル奪取に成功するのか…。
本局がこの後、どんな戦い&決着になるのか…非常に楽しみですね。