今月13日から、今年度最後のタイトル戦となる『第33期 棋王戦』の第1局が、京都府京都市で開幕しました。
本棋戦は、持ち時間3時間の1日制の五番勝負。
特に、第1局は「公開対局」です。
昨年(第32期)は、第1局が山口県岩国市で、しかも建国記念の日が対局日で休日、翌日も日曜日で仕事が休みということで、チャンスと思って出かけましたが(その様子は、こちらから拙ブログのエントリー記事を読むことができます。)、この時は、先手番となった挑戦者・佐藤 康光 棋聖(当時、現・二冠)が…
「先手番を持ったら、中国新聞社が創立115周年ということにちなんで115手で勝ちたい」
と前夜祭で語ったその通りに、115手で勝利を収めたという「ドラマ」がありました。
小生個人的にも、「次の1手問題」で正解することができ、抽選の結果当選して、佐藤棋聖揮毫の色紙を大事に持って帰った事が、昨日のように思い出されます。
今年度の本シリーズは、共に二冠を保持するタイトルホルダー同士の対戦だけに、注目度も大きいと思います。
結局、先手番の挑戦者・羽生 善治 二冠が、187手までという長手数で佐藤棋王を破って、奪取に向け、好スタートを切りました。
昨年は、先手番を持った方が結局勝って、佐藤棋聖が森内棋王(当時)から奪取して二冠を保持することに成功したわけですが、本シリーズは、どうなるでしょうか。
改めて、本局を簡単に振り返ってみます。
(本局を振り返るのに、kuroumaさんのエントリー記事を、厚かましくも参考にさせていただいています。)
戦形は、一手損角換わりでした。
佐藤棋王が後手ですから、充分想定できる戦形でしょう。
それに対して、先手の羽生二冠は、船囲いで当面対処していました。
必ずしも堅い囲いではないですが、そのまま先手から仕掛けて開戦となりました。
途中攻守が目まぐるしく入れ替わり(それでも入門者の小生には、入れ替わったタイミングが良く分かっていませんが…)、大駒が駒台に乗る局面が多く、いかにも「空中戦」という、混戦かつ大熱戦だったように思います。
「手に汗握る」とは、こういうことを指して言うのだと思いますね。
図は投了図ですが、この6手前、181手目の▲3八香が詰めろになっており、これで大勢が決したようです。
渡辺 明 竜王も「専門誌を待ちたい」とおっしゃっているほどの混戦を、挑戦者の羽生二冠が制しました。
ですが、どちらにもチャンスがあった将棋だっただけに、この対局で流れがどちらかに…ということにはならないと思われます。
五番勝負で第1局が、このような混戦でしたから、次の第2局が両対局者にとって本シリーズの序盤の大事な一局になりそうです。
佐藤棋王が、合口の悪い羽生二冠相手に、ディフェンディング・チャンピオンの貫禄を示す形で最終的には、防衛に成功するでしょうか…。
それとも、最近ちょっと不振の羽生二冠ですが、この勝利で流れを取り戻し、第一人者の貫禄をまだまだ示し続けるという執念で、最後には佐藤棋王を倒して本タイトルを奪取し、再び三冠を保持することに成功するでしょうか…。
第2局は、来週の土曜日の2月23日に、石川県金沢市で行われます。
第2局を羽生二冠が制すると、佐藤棋王の防衛に「赤信号」が灯る格好ですが、まだまだ興味は尽きませんね。
追記
Logical Spaceさんへ…。
第2局は、所用があって、午後2時ごろから対局を観戦できそうですが、可能なら、ライブで解説をお願いしながら、ご一緒に観戦できたら良いですね…。
本棋戦は、持ち時間3時間の1日制の五番勝負。
特に、第1局は「公開対局」です。
昨年(第32期)は、第1局が山口県岩国市で、しかも建国記念の日が対局日で休日、翌日も日曜日で仕事が休みということで、チャンスと思って出かけましたが(その様子は、こちらから拙ブログのエントリー記事を読むことができます。)、この時は、先手番となった挑戦者・佐藤 康光 棋聖(当時、現・二冠)が…
「先手番を持ったら、中国新聞社が創立115周年ということにちなんで115手で勝ちたい」
と前夜祭で語ったその通りに、115手で勝利を収めたという「ドラマ」がありました。
小生個人的にも、「次の1手問題」で正解することができ、抽選の結果当選して、佐藤棋聖揮毫の色紙を大事に持って帰った事が、昨日のように思い出されます。
今年度の本シリーズは、共に二冠を保持するタイトルホルダー同士の対戦だけに、注目度も大きいと思います。
結局、先手番の挑戦者・羽生 善治 二冠が、187手までという長手数で佐藤棋王を破って、奪取に向け、好スタートを切りました。
昨年は、先手番を持った方が結局勝って、佐藤棋聖が森内棋王(当時)から奪取して二冠を保持することに成功したわけですが、本シリーズは、どうなるでしょうか。
改めて、本局を簡単に振り返ってみます。
(本局を振り返るのに、kuroumaさんのエントリー記事を、厚かましくも参考にさせていただいています。)
戦形は、一手損角換わりでした。
佐藤棋王が後手ですから、充分想定できる戦形でしょう。
それに対して、先手の羽生二冠は、船囲いで当面対処していました。
必ずしも堅い囲いではないですが、そのまま先手から仕掛けて開戦となりました。
途中攻守が目まぐるしく入れ替わり(それでも入門者の小生には、入れ替わったタイミングが良く分かっていませんが…)、大駒が駒台に乗る局面が多く、いかにも「空中戦」という、混戦かつ大熱戦だったように思います。
「手に汗握る」とは、こういうことを指して言うのだと思いますね。
図は投了図ですが、この6手前、181手目の▲3八香が詰めろになっており、これで大勢が決したようです。
渡辺 明 竜王も「専門誌を待ちたい」とおっしゃっているほどの混戦を、挑戦者の羽生二冠が制しました。
ですが、どちらにもチャンスがあった将棋だっただけに、この対局で流れがどちらかに…ということにはならないと思われます。
五番勝負で第1局が、このような混戦でしたから、次の第2局が両対局者にとって本シリーズの序盤の大事な一局になりそうです。
佐藤棋王が、合口の悪い羽生二冠相手に、ディフェンディング・チャンピオンの貫禄を示す形で最終的には、防衛に成功するでしょうか…。
それとも、最近ちょっと不振の羽生二冠ですが、この勝利で流れを取り戻し、第一人者の貫禄をまだまだ示し続けるという執念で、最後には佐藤棋王を倒して本タイトルを奪取し、再び三冠を保持することに成功するでしょうか…。
第2局は、来週の土曜日の2月23日に、石川県金沢市で行われます。
第2局を羽生二冠が制すると、佐藤棋王の防衛に「赤信号」が灯る格好ですが、まだまだ興味は尽きませんね。
追記
Logical Spaceさんへ…。
第2局は、所用があって、午後2時ごろから対局を観戦できそうですが、可能なら、ライブで解説をお願いしながら、ご一緒に観戦できたら良いですね…。