Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

人民中国の残像/嘉善西塘鎮 第2回

2023-07-23 22:40:33 | 旅行

2001年の記録

嘉善西塘鎮の風景区をひと通り散策したあと、一般居住区を散策。たくさんの笑顔に出会った時の記録。

 

 

まだ、スマホのない時代、カメラそのものが珍しかったのかもしれない。出会った子供たちには、撮影をお願いするのではなく、ねだられた時代が懐かしい。

 

 

西塘鎮は、上海市に隣接する浙江省嘉善にある。鉄道でも、クルマでも上海市内から約1時間。

 

 

橋を渡ると、庶民の日常がある。

 

 

道端で果物を売る露天商の兄ちゃん、清々しい。

 

 

上海市内にいるガキンチョとは違う、素朴さを感じる子供たちだった。

 

 

水路に平行に商店が建ち、雁木(がんぎ)のような軒下の通路が続く。

 

 

西塘鎮の居住区には、スマイルに溢れていた。

 

 

電動アシストの付いた輪タクだろうか? 嘉善は、今でも輪タクが走っていると思う。少なくとも2018年頃までは、走っていた。

 

 

中国の鉄道駅の待合室、全国どこに行っても、同じスタイル。発車20~30分前になると行列ができ改札が始まり、10分前にガチャンと閉じられる。

 

 

途中駅の在来線は、十中八、九の比率で、停車位置がズレる。乗車のための行列が御破算になる。慣れると、「やっぱし」となり、ストレスにならなくなる。

 

 

中国の在来線、特に貨物列車は、超長編成は驚異的。この超長編成で、低速で走るので、踏切は開かずの踏切になる。

中国の在来線は、貨物輸送がメイン、日本のように旅客に押しのけられるのとは逆。

 

 

【JUST NOW】

アフターコロナの消費爆発、ウクライナ戦争、円安・・・と、物価高騰が止まらない。極端に食費を削らざるを得ない人の話がマスコミで報じられる。マスコミに切り取られた“絵になる”外側には、それぞれの事情があるとは思いつつも、彼彼女らの消費行動に強い違和感を覚える。それを批判的に書けば、「何様?」とか、「“高給取り”は、いいねぇ」といった反発を招くかもしれないのも覚悟している。

 

「スーパーの閉店間際の総菜を値引するのを待って買い物をするので、夕食が遅くなり、小学生の子供も夜型生活になってしまう。」といった話が報道されていた。閉店まで待つ時間があるならば、「自炊しろよ」と思ってしまう。1人暮らしならば、自炊が割高になることもあるし、昼間の仕事でクタクタなのかもしれないが、スーパーの半値総菜と比較しても、自炊の方が、倹約になるのは自明だ。買ってきた総菜の方が、見栄えもするし、美味しいかもしれないが、手造りには、何ものにも代えがたい価値があると思うし、食費倹約のために生活のリズムを夜型にするなど愚の骨頂じゃないか。

 

倹約のために、ちゃんと自炊している家庭もある。でも、報道を見ていると、「???」といったことがある。シチューの具を安く抑えるためにウィンナーソーセージを使う、増量するためにカット野菜を入れる。ウィンナーソーセージより鶏肉(ブランド鶏でないむね肉)の方が安いし、カット野菜よりは、野菜を買って自分で切り、洗った方が安い。繰り返すが、仕事でクタクタなのかもしれないが、“めんどくさい”感覚が、ドーンと、鎮座しているのではないだろうか。

 

正直なところ、僕は、“めんどくさい”という言葉が大嫌いだ。以前、指示した作業をなかなかやらない部下が、「その仕事は、めんどうくさくって」と言い訳した時、「“めんどくさい”ことやるから給料貰えるんだよ。“めんどくさい”ことが、やりたくなければ、会社辞めろ。そもそも、人生は“めんどくさい”ことばかりだぞ!(さすがに『死んじまえ!』とは言わなかったが)」と怒鳴りつけた。パワハラでアウトになるかもしれないけどね。(笑) この類の叱責をすると、一緒に昼飯を喰っているときに「この仕事、俺に向いてない。××(別の部署)に異動させてもらえないですかねぇ」と、泣き言を僕にこぼし、「××の仕事を舐めるんじゃねぇよ」と、またまた僕は叱責した。別の部下曰く、ほとんど“漫才”。(笑)

 

カネを稼ぐ能力が高い人と、そうでない人はいる。そんなに能力が高くなくても、人なみに稼いでいる人は、間違いなく“めんどくさい”を厭わずやっているのではないだろうか。

 

旅は続く