Uさん、こんばんは。
前回の投稿で予告しましたが、SONYのAPS-C判ミラーレスレンズ交換カメラである、α NEX-7についての簡単な所感を記録します。
以前にも書いた通り、2012年 1月27日 発売された古いカメラです。
当時としては、高規格のAPS-Cカメラのようでして、後発品よりもこの機種を支持する声が今でも一定程度見られます。
個人的に気に入っているDSC-TX55が、2011年 9月 9日に発売されます。
これに遅れること4ヵ月です。
ほぼ同時に開発されていたとみて良いでしょう。
だから似たような描写をしているのかもしれません。
これが功を奏しているのかもしれない。
後発品を選んでいたら、失敗していた可能性もあります。
それは望んでいた描写と違う画像が出て来ていたかもしれないということです。
望みの絵を出すカメラを求めて、また漂流することになっていたとしたら、とても恐ろしいです。
細かく見ていきます。
ファインダーが付いています。
良いものではありませんが、ついていないよりもはるかにましです。
ファインダー位置はボディがフラットであるタイプによくある左端ですが、問題はありません。
色味は良くありません。
なんだかオレンジ色というか暖色系に色づいているように感じます。
少し潰れ気味の見え方です。
偶ににじんだり、ゆがんだりします。
精細感がありませんが、最低限の合焦確認は出来ます。
シャッターについては、価格コムなどではそのフィーリングを良好なものとして評価する声があります。
これには期待していましたが、思ったような精緻感があるものではありませんでした。
もっと精巧な機械機構感があると思ったのですが、この小さいボディでは、シャッターショック抑制用のダンパーなども組み込めませんしね。
考えたら、反射鏡がありませんから、シャッター周りの機構は複雑である必要がありません。
SEL1670Zと組み合わせますと、小さなショックと共に、カシューとかシュパッといったような小さ目の音が出てきます。
これはなかなか良いです。確かに他のカメラとは違います。
シャッターショックが小さいのは良いです。
このカメラは無音に出来ない(電子シャッターのみに出来ない)ようですから。
ブレ抑制という意味でも、軽快な撮影リズムを作るという意味でも、このシャッターフィーリングはなかなか良いと感じます。
大きなコマンドダイヤルが二つあります。
一つはモードにより変わる露出項目の変更用、もう一つは、露出補正用のようです。
兎に角、ソニーのミラーレスは初めてなので、操作方法に慣れなくてはなりません。
良し悪しよりも、兎に角、慣れです。
軽いです。
持った感じも悪くはありません。
ボディが軽いので、重めのレンズを付けると前のめりになりバランスは悪くなります。
SEL1670Zでも、なんとなくレンズ寄りの重心です。ギリギリのところかな。
かなり以前に持っていた、CYberShotのF505シリーズのように、レンズにボディがくっ付いている、そんな雰囲気にも似ています。
ボディが小さいため、太目のレンズを付けるとグリップとの間が狭くなり、ホールディングしづらくなります。
SEL1670Zではなんとかなります。
グリップは浅めです。
が、薄いボディの方がどちらかというと好みですから、グリップが浅くても良いです。
小指が余りますが、ボディ下端をうまい具合に隅切してあり小指の置き所があります。
ボディ下部に小指を巻きつけられますから問題ありません。
この点、富士フィルムのX-T100は駄目です。
小指がボディ下端の角に当たって痛くて仕方ありません。
液晶モニターはチルトタイプです。
バリアングルよりもチルトが使いやすいのでこれで良いです。
戸外では良く見えなくなります。完全に構図確認のみになります。
TX-55と同じです。現場ではだめだったけれど、自宅に帰ってPCで確認したら良い画像だった、というパターンです。
撮像確認(再生)はツーステップです。
つまり再生ボタンを押して、拡大するときはさらに別のボタンを押し、コマンドダイヤルか、背面のホイールダイヤルを回して拡大します。
グルグル回るものなら、ダイヤルはどれでも良いようです。
個人的には、Canonと同じ、このツーステップ再生はとても嫌です。
面倒臭いだけです。
押してグリグリして拡大。
これがどうして駄目なのか・出来ないのか分かりません。
何か理由があるのかもしれませんが、ササっとデータ検証をしたいときにこれです。撮影リズムが大変狂います。
個人的には、左側の電源スイッチともに、回避したい操作方法の一つです。
電源投入後の起動は瞬時ではありませんが、標準的な速さだと思われます。
ボディは金属です。
マグネシウムだとのことですが表面加工のせいか、アルミダイカストのように感じます。
冬ですと、金属製のボディは持ったときにヒヤッとするのが嫌です。
以前は金属製ボディが好きだったのですが、今では強化プラスチック(エンジニアリングプラスチック)の方が、軽いし冷たくないし、良いと思うときもあります。
ボディ素材のこだわりは無くなりました。
NEX-7のボディには、35ミリ判の初代α7と同じように妙な艶が施してあります。
この表面処理のせいか、経験劣化でヤレた感じが明瞭になるようです。
塗膜が弱いのでしょうか。
この個体もくたびれた感がはっきり出ています。
まぁ10年以上前の個体ですから仕方がありません。
現在発売されている機種は艶を抑えた高級な感じがしますし、経年劣化でもやれた感じが出るの少ないのではないでしょうか。
レンズマウント周りに、35ミリ判にはあるオレンジ色の配色がありません。
これは良いです。
αカメラのイメージカラーなのでしょうけれど、マウント周りに配色するなんて、良いセンスとは思えません。
あのオレンジの色も金属の光沢が入って微妙な感じです。
マウントの回転方向は、右回しで一般的なものです。
レンズ着脱ボタンは正面向かって左側についています。
Canonのように、右側についているのが理想なのですが、これぐらいは妥協できます。
電源ボタンを含め、各ボタン、ダイヤルの操作感はこわばった感じも無く、優しく柔らかに操作できます。
クリックのしっかり感は残したままです。SONYのビルドクオリティを感じます。
まだ、動画撮影はしていませんので、この辺りは割愛します。
動画撮影中の静止画撮影は出来そうにありません。
動画撮影中の静止画撮影が好きで、良く行います。
パナソニック製品には大体がこの機能が付いているのため、同社のカメラを沢山持っています。
フラットボディのAPS-Cカメラですと、ボディが小さいので、”SONY”のロゴも小さくなって好都合です。
35ミリ判は、ペンタ部に大きな”SONY”のロゴがあります。
自分にとって、SONYはあくまでデジタルガシェットの製造会社であり、CYberShotシリーズのSONYです。
却って一眼レフカメラメーカー風に振舞うのは、古臭い感じがしてよくありません。
デカいSONYのロゴも、間が抜けたようでバランスが悪く、恰好が良くありません。
総じて、NEX-7は、
小気味良い軽快なシャッター、ホールディングの良いボディ、操作感の良い各種ボタン・ダイヤルと、官能性能の大変優れたカメラです。
ファインダーやモニターの性能は今一つですが、時代的なものあって仕方がありません。
NEX-6やα6000などの後発機種のことは、良く分からないのですが、高感度特性などに優れた面があるようです。
しかしモノとしての造りこみで言いますと、NEX-7は優れた良いカメラです。
使い心地が良いカメラは使用頻度も上がります。
これからはお気に入りの画像も増えることでしょう。
適当な観点から選んだ機種ですが、出て来る絵も含め、良いカメラに出会えたと素直に思います。
ではこれで失礼します。