ブックシェルフスピーカーはもう選ばないだろう、というお話し その2

2022-02-11 10:34:18 | 音響機材/音楽再生

先ほどの続きです。

 

CM6S2の音が安定するまで悩んでいたのが、低音をもっと出すことです。

CM6S2は、下位クラスのCM5S2やCM5よりも低音が出ないと指弾されていました。

 

海外のユーザーもそれを指摘しています。

どうやら背面のバフレフポートの位置が悪いらしいです。

 

高域の拡がりを気にするあまり、つまりトップオンツィーターの付加するデザインに気を取られ過ぎて、低音のことがなおざりになったのでしょうか。

 

ブックシェルフとはいえど、元々はクラシック向きのスピーカーです。

ということは、これは大音量で聞くことを前提としたスピーカーなのかもしれません。

音量を上げればそれにつれていくばくかの低音が出て来るようになりますから。

 

話は戻りますが、このスピーカーで低音を増強するにはと考えます。

定石どおりサブウーファーの増設が思い浮かびました。

 

最初にメーカー、B&Wにするか、フォステックスにするかで迷いました。

次に、どのサイズの機種にするかでも迷いました。

そして、具体的な配置にも迷い、サブウーファーを一つにするか二つにするかでも迷いました。

 

配置を決めるため、サブウーファーの大きさを詳細に調べると、それなりに大きなサイズであることに気が付きました。

意外に嵩張るサブウーファー。

 

これを設置する位置やサイズ、数量は自然と決まってしまいました。

迷うことはありませんでした。

 

あとは、実際に導入したときの効果です。

これはやってみなければわかりません。

 

導入したら低音が不自然に聴こえて撤去したという書き込みも結構目に付きます。

 

そして、やはり意外と大きいサイズが邪魔になりそうです。

考えました。

 

だったら、スピーカーにサブウーファーを組み込んでしまえば良い。

スピーカーのスタンドの位置に入れられたら音響的にも、スペース効率から言っても理想的です。

 

その形態としては...。

トールボーイがあるではないか、という考えに至ります。

 

確かに以前は、このタイプのスピーカーは低音過多に聴こえました。

しかしどのメーカーのスピーカーでも、グレードが上がるにつれ、ことごとくユニットの数が増え、筐体が大きくなるため、トールボーイかトールボーイを基調としたスタンドフロア型になっていきます。

 

高性能、高価格のブックシェルフタイプは数えるぐらいしかありません。

ということは、自分にも音が良く聞こえるトールボーイはあるのではないか、それを探しきれていないのではないかと思うようになりました。

 

実際、参考程度ですが、YouTubeで聞く、ハイグレードのトールボーイは何の問題もなく大変良い音、素直な良い音を奏でています。

むしろトールボーイの方が音が好みかもしれない。

 

アンプはセパレートに切り替えます、コントロールもパワーも問題ないでしょう。

こうして自然、心の中でスピーカーはトールボーイ、そういう方へ向かっていきました。

スピーカーの選択の幅は狭まります。

 

でも自分には却って好都合です。

悩まずに済みますから。

 

音楽は毎日のように聞いてはいます。

そういった意味でオーディオ製品は大事ですが、あくまで音楽鑑賞は余興・気を休めるためのもの、オーディオはそのための道具立てです。

 

仕事ではなく、道楽にやっていることですから、選択の幅が多少狭まろうが問題にはなりません。

時にはこういった割り切りも必要なことだと考えています。

 

まぁ、デスクトップのサテライトタイプのものぐらいは手にするかもしれません。

このサイズはブックシェルフとは言わないかもしれませんが。

 

ではこれで失礼します。


ブックシェルフスピーカーはもう選ばないだろう、というお話し その1

2022-02-11 09:49:50 | 音響機材/音楽再生

Uさん、こんにちは。

 

休務日第三弾の投稿です。

 

以前、B&WのCM6S2というスピーカーを使っていました。

量販店で、B&WのCMシリーズで比較試聴をしてこれに決めました。

 

CM10S2やCM9S2も聴きましたが、低音が強調気味、所謂ブーミーに聴こえて選ぶことが出来ません。

何故か下位クラスのCM6S2の方が良く聞こえます。

 

販売員の人曰く、敢えてブックシェルフを選ぶ人もいるとの事。

 

知識も無く、そんなものなのかとその時は思いました。

今でいう定位が良いというのですかね。

ブックシェルフの良いところに惹かれて、暫くして安くなったCM6S2を手に入れました。

 

その頃は、安い木製のスタンドに乗せていました。

軽量ですからどことなく安定性に欠けます。

 

ブックシェルフはスタンドに乗せるとどうしても頭でっかちで安定感に欠けたものになりがちです。

地震時の転倒のことを考え、もう少し、重くて安定性のあるスタンドに変えることにしました。

 

使っていた木製のスタンドは少し高さがあり過ぎを感じていましたので、少し低めのスタンドが欲しかったというのもあります。

タオック製のものと、B&Wの純正品の二つを買って、手元のスタンドを含めて3つで比較しました。

 

音がコロコロ変わりました。

スタンドを変えると音も変えるのは予想していましたが、あまり好みの音にはなりません。

純正品もそうです。

 

追加購入した2つのスタンドは重量もあり、スピーカーを安定的に支持するという点では優れていますが、音が今一つです。

なんだか高域が強調されたような感じです。

 

ただでさえ高域元気なB&Wです。

出来ればプラミッド型に近づいてほしい。

 

ということで、追加購入した二つの新しいスタンドは早々に手放してしまいました。

純正品もダメでした。

 

残ったのは、元の安い木製のスタンドです。

こちらの方が良い音色、気に入った音が出ていました。

このまま、安定性を確保すべく、色々試しました。

 

そのうち、気に入っていた元の音が出なくなりました。

元のとおりに近い条件をしてみてもダメです。

 

音が良くなくては。

結局、スタンド諸共、スピーカーは手放してしまいました。

 

スタンドで音が変わるブックシェルフは懲りました。

自分はそこまで音を突き詰めようとは考えていません。

 

非常時の安定性確保、という頭の痛い問題もうまく解決出来ませんでした。

今後、ブックシェルフを選ぶことはない、という結論に至りました。

 

一旦これで失礼します。


プリメインアンプはもう使わないだろうというお話し

2022-02-11 09:13:44 | 音響機材/音楽再生

Uさん、おはようございます。。

 

休務日第二弾の書き込みです。

 

今はセパレートタイプに移行してしまいましたが、自分も以前は多くの方と同じように、インテグレーテッドアンプ(プリメインアンプ)を使って来ました。

 

概してアンプは性能が上がるにつれて、クラスが上がるにつれて大きく重くなります。

これが困ります。

これが理由でプリメインアンプの使用を止めました。

 

以前に投稿しましたが、自分の好みの音質には定見がなく、色々な音を聞きたいという基本的な欲求があります。

そこで、常に複数のアンプ、スピーカーを同時に使って来ました。

セレクターを使って、アンプとスピーカーの組み合わせを変え、曲によって好みの音色に変えるのです。

 

通常は、ラックに同時に何台かセットします。

所有台数が多くて入らない場合は、普段使わない機器は別のところに保管をしておき、必要に応じて機器を入れ替え、配線をし直します。

入門クラスのアンプを使っていたときは、軽く小さい(薄くて奥行が短い)ので、入れ替えは問題になりませんでした。

 

アンプのグレードを上げる、つまり上級クラスになるにつれ、取り出し・運び入れの作業が苦痛になってきました。

重いからです。

 

そして、部屋の広さの関係もあって比較的奥行のないラックを使って来ましたが、ラックから飛び出てしまう機器が出てきました。

欲しいと思っているアンプは、重くて大きいもの(奥行が長く)ばかりです。

 

これは何とかしなくては。

当時は、国産のアンプばかりが頭にありました。

 

ですが、海外のアンプを見ると同じような性能でも、薄くて軽いものが沢山あります。

薄くてスタイリッシュな筐体なのに、音質的に優れている!

 

これに対し、国産メーカーの中級機以上のプリメインアンプは、その大半が厚みがあって、奥行きが長く、しかも重たい。

フル規格のサイズに何故かこだわっています。

 

そこで、一旦は、海外のプリメインに照準を向けることにしました。

それでもプリメインのまま、性能を上げていくと、国産品と同じような状況に陥りそうです。

 

セパレートタイプなら、プリアンプは高性能なものでも、小振りなものは結構あります。

デザイン性も優れています。

 

そこで、いっその事と、インテグレーテッドアンプからセパレートアンプへ移行することを念頭に置いて機器選定をすることにしました。

コントロール部とパワー部を分離することで、一筐体の大きさや重さを割くことが出来ると考えたからです。

 

ただ、セパレートアンプでも、特に高性能な物は、パワーアンプでも大振りで重量のあるものが大半を占めます。

これは無理です。

 

比較的小ぶりなサイズで、軽量なもの(10Kg台)しか選べません。

つまり、パワーアンプに関して言えば、選びうる機器の性能の上限は自然と出来てしまいます。

パワーアンプはハンドリングを優先し、性能では選ばないということです。

 

プリアンプも高性能なものは少し大き目になりますが、パワーアンプほどではありません。

選定上の制約はお金だけという悲しい現実的な話しになります。

 

が、機器の大きさに制限がありますから、高性能なパワーアンプは選べません。

バランスを考えて、プリアンプもそれに見合った性能(グレード)のものに自然落ち着くでしょう。

 

パイオニアやソニーなど、幾つか気になる機器もありますが、今後もプリメインアンプに戻ることはないと考えてます。

入門クラスのプリメインを選んでおくか、イギリスあたりのバジェットオーディオを選んでおけば筐体の大きさは問題になりません。

 

しかし、

前進することはあっても、後退は中々難しいという心理的な壁があります。

やはりプリメインアンプは無いでしょう。

 

ではこれで失礼します。


コスパ、コスパとかまびすしい、というお話し

2022-02-11 07:55:02 | 世評

Uさん、おはようございます。

本日は休務日ですので、午前中から投稿します。

 

またまた、投稿数稼ぎの独り言、戯言シリーズの一つです。

 

最近、コスパ・コスパとよく耳にします。

やたら、コスパ・コスパの連呼です。

 

一昔前は、表立ってこんなにコストパフォーマンスのことに触れることはなかったように思われます。

日本全体が貧乏になってしまったからでしょうか。

 

同じものなら確かに安い方が助かります。

同じような(性能の)物なら、より価格を抑えてある方がありがたいでしょう。

 

勿論、費用対効果が高い商品やモデル、サービスが過去にもあったことは確かです。

いつの時代も、市場を攻略するために、良く考察された価格の戦略的モデルがあったことは間違いありません。

 

でもですね。

今はこれが、評価軸の主要なものになってしまったような気もします。

商品レビューでは、常にこのことが意識されますし、商業レビュワーは必ずと言ってよいほどこれに触れます。

 

今では、何となく、コスパは、単に低価格を指す言葉になっているような気がします。

価格に対する性能の評価を意味する言葉のはずなのですが。

 

100万円の機材でも、300万円の性能があればコストパフォーマンスは良いです。

300万円のアンプが、500万円クラスのアンプの性能があれば、ハイコスパです。

 

但し、金額が上がるにつれて、価格帯性能比が下がります。要するに収穫逓減の法則のようなものです。

300万円と500万円のアンプの差は、金額程は無い、倍ほどの差はないということです。

 

ですが、基本はそういうことです。

 

どのあたりに、ハイコストパフォーマンスを指し示す閾値があるのかは判然としませんが、ある絶対的金額から下は、性能云々というよりコストパフォーマンスが良い、とみなされるようです。

これも技術革新等で、低価格品でも十分な性能があり、受容の範囲が広くなっていることの裏返しなのでしょう。

 

さて、費用対効果が優れていることは良いことで間違いありませんけれど、これを意識し過ぎて常に声高に叫ぶのはいかがなものかと思います。

兎に角、価格が安いことを前提に内容が優れているという評価ですから、安くて性能がほどほど、高くて性能が良いという当たり前の価値観、評価軸が、いつかどこかで歪められてしまうような気もします。

 

過剰な商業主義です。

 

コストパフォーマンスが良くないカメラは、それだけで良くないカメラだ、駄目なカメラだ、なんてことがね、言われかねません。

 

コストパフォーマンスが良いカメラが世に出ることが出来たのは、性能が良いけれど価格が高いカメラを買う人がいて、メーカーが開発費を回収して利益を出せたからです。

性能がほどほどだけれどもローコストで造られたカメラを買う人がいて、メーカーが利益を確保できたからこそです。

 

コストパフォーマンスの良いカメラばかりを出していたら、メーカーは新しい製品を出せなくなります。

バリュー・フォー・マネーが適切ならそれでよいのではないですか。

 

兎に角、コスパ・コスパなこの世の中。

特売情報掲示板では、”コスパなカメラ”と書く人まで現れました。

 

意味は分かりますし、特売情報掲示板ですからね、価格の事、費用の事に着目することは良いと思います。

けれど、表現すべきところは理解したうえで、きちんと書きましょうよ、”ハイコスパなカメラ”、”コスパ良好なカメラ”と。

 

言葉の上っ面なところばかりを掠める輩が、急ぎ書き込んだんでしょう。

単発の荒っぽいレビュワーが多いように見受けられます。

 

とすると、業者の人でしょうか。

ならば、拙速な表現も腑に落ちます。

 

省略形表現が流行っているご時世ですからね、そう表現するのが、通っぽいところを大っぴらに示したかったのだと思います。

言葉の独り歩きというやつです。

 

そのうち、単にコスパと言っただけで、本当に、ハイコストパフォーマンスを意味することになるのでしょう。

この言葉を流行らせた長岡鉄男が悪いのか、西友が悪いのか。

 

兎に角、さもしいばかりです。

またまた、つまらない愚痴を聞いてくださりありがとうございます。

 

ではこれで失礼します。

今日は時間があれば連投するかもしれません。