Uさん、こんばんは。
御多分に漏れず、自分もコンパクトデジタルデジタルカメラの出番が少なくなっています。
所有している数も随分減りました。
ですが、当方の場合、スマートフォンに置き換わったのではなくて、小型のマイクロフォーサーズ機の持ち出し・活用が増えて、その分コンパクトデジタルカメラの利用頻度が減って来たということです。
いつも、カバンに一台コンパクトデジタルカメラを忍ばせておくのですが、コロナ騒動で出かけることも少なくなり、写真撮影の機会は減りました。
そのため、嵩んで重量があるデジタルカメラを携帯するのは止めてしまったということもあります。
いずれにせよ、余り使わなくなった折、故障や不具合などで次々とコンパクトデジタルカメラが手元から離れていき、現在、水中カメラとして特化しているものを除けば、現有機は残り3台となりました。まだ3台もあるのかという話もありますが、自分としては相当少ない数です。
そのうちの1台が、タイトルにあるSONY Cyber-Shot DSC-TX55です。
自分が現在持っている、数少なくなったSONY製品の内の1つでもあります。
このDSC-TX55が、急に不調になりました。
スライドする前面カバーを下に下げ、電源が入ると、ジーという音共に、ブルブルとした震えがなかなか止まりません。
アルコール中毒にでもなって、禁断症状から震えが止まらないような感じです。
電子機器が病気になったかのようです。
見知らぬエラーコードも点滅しており、まさに”THE 不具合”。
近々、黄泉の国からお迎えが来るかもしれません。
※ぶるぶると震えが止まらない画像
このDSC-TX55に代表される、屈折光学式の薄型コンパクトデジタルカメラ。
※今まで気が付きませんでしたが、ツァイス銘のレンズが使われていました。バリオテッサーです。
先鞭を付けたのはペンタックスから出ていたOPTIOという可愛らしい機種のような気もしますが、OPTIOは同じ屈折光学式でもスーッと鏡筒が伸びてくるので、完全なフラットタイプはSONYかミノルタだったか、どちらかが最初だったかのような記憶です。
※一時的に調子が戻った状態。
このタイプのコンパクトデジタルカメラは一時流行って、あちらこちらのメーカーから出されていました。
自分もSONYの他に、Nikonから出ていた機種と京セラから出ていた機種を一時持っていました。
どちらかというとファッション性を意識していて、性能や操作性が今一つだったので、直ぐに手放してしまった記憶があります。
なお、先に書いたペンタックスのOPTIOも2世代に渡って持っていました。
起動・終了時にペンタックスのCMのBGMを模したような可愛らしい効果音が出ます。
なおかつ得意の小型軽量のボディとデザインセンスの良さが相まってお気に入りの機種でした。
さて。
SONYのこのタイプは都合3種類(3世代)ぐらい更新しながら所有しました。
初期のものは厚みもあるし重さもそれなりになる。けれどもSONYらしい造り込みの良さと、デザインセンスの良さで惹きつけられました。
TX-55は、機能的には裏面照射型のセンサーを装備して低照度の撮影にも強かった点が良かったのです。
それからこの機種は日本製です。当時、この辺にこだわりを持って機種選定をしていました。
で、このTX-55。
実はあまり使って来ませんでした。
カッコの良いデジタルギミックとして、まずは持っていることに意義がありました。
そして実際使ってみると、スイッチが小さく操作しづらい。
意外とシャッターボタンが固く押しづらく、ツルツルで薄いため、フォールディングが悪く直ぐに落としそうで不安になるなど、全体としてハンドリングに難がありました。
何度か手放そうとしましたが、その度付属品がどこかに行ってしまって、オークションへの出品も出来ずに今日に至ります。
実際に写真を撮ってみると、パリッとした感じに写ります。
撮影モードが幾つかあって、基本的に皆お任せモードなのですが、このうちプレミアムモードにしておくと、逆光の時に勝手にHDRらしき機能が働いて、上手い具合に絵が撮れたりします。
それからメニューを良く見ると、少ないながらも良く選ばれたオプション機能が幾つかあります。
SONYお得意の遊び心がそれなりに詰まった機種のようです。
ですがもうじきお別れですね。
それまでちょこちょこ触れては、この機種との最後の思い出を作ろうかと思います。
追)この間、赤城山に行ったときに写真を見返しましたが、実によく映っていました。
描写線が細く、全体に精細でいてコントラストの高さが余りない(硬くない)、大変自分好みの描写です。
抜けの良さがあり、凛とした空気感が写し込まれていました。
SONYの実力(と言ってももう10年も前の機種です)を見直しました。
何か、SONYのカメラを買ってしまうかもしれません。
では、これで失礼します。
ごきげんよう。
さようなら。