各地の神話に、この世界が原初の巨人の体からできあがったというものがあるそうだ。どこからそんな考えが?
未開人はものを列挙したり記憶するとき、自分の体の部分部分に対応させると聞いたことがある。きっと、「この世界」を語るときもそうしたのだろう。頭を指差して「天」、片目を指して「太陽」、もう一方の目を指して「月」、息をフッと吹いて「風」などなどとやっていたなごりが、そういう神話なのではなかろうか。
以前、神話研究で有名なある先生にこの考えを話すと、「なるほど」とだけ言われた。相手をするのが面倒だったんですか、先生…。
未開人はものを列挙したり記憶するとき、自分の体の部分部分に対応させると聞いたことがある。きっと、「この世界」を語るときもそうしたのだろう。頭を指差して「天」、片目を指して「太陽」、もう一方の目を指して「月」、息をフッと吹いて「風」などなどとやっていたなごりが、そういう神話なのではなかろうか。
以前、神話研究で有名なある先生にこの考えを話すと、「なるほど」とだけ言われた。相手をするのが面倒だったんですか、先生…。