庭の木と空の不思議な関係
青空になったので
庭にでて
空をみあげた
天日に
アカやミドリやキミドリのハッパが
はりついている
お空までのあいだの
何もない
空間が
どれだけの広さなのかを
ヒトははかれるのだろうか
ながいかみじかいか
どちらかの数式で
大体
約
ほぼ
まあまあ
近似値
とかでわかるのだろう
それがどうした
ということが
いちばんよくわかるのが
ゲンジツ
の
空
である
遠くて
近い
さして
重要でもあり重要でもないとおもえる
不思議
庭の木と空の不思議な関係
青空になったので
庭にでて
空をみあげた
天日に
アカやミドリやキミドリのハッパが
はりついている
お空までのあいだの
何もない
空間が
どれだけの広さなのかを
ヒトははかれるのだろうか
ながいかみじかいか
どちらかの数式で
大体
約
ほぼ
まあまあ
近似値
とかでわかるのだろう
それがどうした
ということが
いちばんよくわかるのが
ゲンジツ
の
空
である
遠くて
近い
さして
重要でもあり重要でもないとおもえる
不思議
Amazing Bugs You Probably Didn't Know Exist!
昆虫
このイラストレーターは
千変万化のつわものどもさ
その場その場を舞台にしておどる
天然の歌舞伎役者だ
その衣装は
こうみょうで色あざやかで美しい
デザインは神の仕業か
無駄を超越した
完璧の権化だ
いのちの為にあたえられた
精神のかたちさえ
みてとれる
このスタイル自身がココロ
ウロコがめからおちて
クロコのすがたも見えぬ
このテクノロジーは
神の以心か伝心か
杳としてわからぬけれど
ギャラリーもいないステージで
おのが生を一心に
心尽くしているさまは
ひどくいたましいけれども
なにかを超越した
かがやきを
あたえてくれる
切り株
のんきに
きられて
なんともない
かのように
ななしのごんべえ
ぜんとして
みちばたに
おちついているのは
きっと
さとりをひらいた
さりげない
ふつうのじゅもくで
なんのためにきられたのかなぞと
もんくもいわずに
ゆきずりのひとのこしかけとして
のほほんと
くらしている
もくめ
みひらく
でも
なんとなく
きらくに
すわらせてくれる
切り株
秋の日に
脚にヒッカカッタ
落ち葉の色が
ノンストップで
クオリアをつくる不思議
秋という感覚が
整頓されて
抽斗のカギを開けたように
そこに
人々は秋をみる
冬が来るまで
抽斗をしめろ
ああ 秋よ
おまえは
あっという間に
過ぎて行った
すべての過去を
路上にばら撒くのか
綾錦のような
きれいな顔をして
いたみはあるのか
それとも
すっかり
わすれたのか
いや あたらしい時間が
渋滞しないようにしている
それだけだよ
ホテルのロビー
世間ばなしというよりも
世情ばなしというほうが
的を射ている
情のはなしが
かんがえかたといっしょになって
こんがらがってしまうから
たとえば思想と人情のお話だ
人と人とがよってたかって
ハレーションをおこすのは
このおはなしがいちばんだ
情を先頭にして時間差で思うから
ここのホテルのロビーでは
こそこそ声をひそめてはなすのは
はたしてエチケットのためなのか
他聞をさけているだけで
エチケットがなりたっているらしい
自然に 激論,争論は
かげひそませて
和やかさが指揮をとる
しかしときどきよくみると
席をけってたっていく
けしきばんだことも
おこっている
窓ガラスで
映像になった
シースルーエレベーターが
あがったりおりたりしている
みんなしってるといわんばかりに
ブルーなグラスよ
きみたちは ビジュアル・ランゲージ
なんにんの ひとびとの 手のなかで
かわされた言葉を どれだけ記憶したか
そして どこまで 理解したか
われんばかりの拍手をきいたか
それとも おだやかな なごみのなかの
針のように突き刺さる 寂しさに耐えたか
あるいは おともなく しずかに
かわいた喉をうるおわしめて
美しい言葉の物語をたのしんだか
あおく かがやいているのは
やはり ひとびとの
いいえぬ思いの なごりなのか
※フォトは震災前の神戸、北野のとあるハウスで撮ったものです
どんと 一滴
うけとめて
この ひとかけらの雫
まだ 消えるな
これから
なにがはじまるのかを
みとどけて
みんなのところへ
とびちっていけ