2010・12・12

2010・12・12
それから
九日（ここのか）の日がめくれて
その日のありかがわからない
日めくり式カレンダーだから
十二日の紙はすてた
ゴミ収集カーが焼却場で焼却した
２０１０１２１２
にーれー　いちれー　いちに　いちに　　
そんなこんなで
その日は　普通の日が　あけて　くれたのだろう
おかげさんで
この星の運転がとどこおりなく
無事故、無違反の安全運転
おかげさんで
今日　が　ある
しかし今日もまためくれあがって
その日のありかがわからなくなる
そんなことをおもいながら
そんなおもいを
いまはやりのグローバル化してみると
この国だけがおいてきぼりにされている
と　おもうのもまちがいだ
と　おもえるが
そうなるとゆらゆらうごく想念は
さいしょからグローバル化されていて
どこのどなたもどこのくにも
そこだけでゆれているだけで
身體　
シンタイと呼ばれる存在が
すべてを
あるがままの位置においてくれるものであることが
やっと、ワ　カ　ル

ドメイン

ドメインといっても

ドリームの居座(いすわ)る領域

ひとは

ひとつの生を得て

ナイト＆デー

ひっくりかえって

ドリームを観覧する

ひとつづつＶＴＲにおさめ

上中下巻くらいにして

デジタルな記録にして

時々視聴する

ただサイレントシネマのように

モノクロシネマのように

サウンドレスだから

カラーレスだから

そこは

そのばで

独白のように

かたればいい

ヌリ絵のように

塗ればいい

どんなコメント？　どんな絵？

でも

時には

極彩色でサウンドつきの

うっとりする

白昼夢というのもあるにはある

チエン時

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

 

そこえいけ

いったら　まいあがるか　まいおちるか

どっちかだろう

まいあがったら　したをみてめをみはれ

まいおちたら　うえをみてめをみはれ

みえるものはみんなみて

みえるものがすっからかんになるまでは

めをつむるな

つむったらまけるとか

つむらなかったらかてるとか

きめつけないでむしんになれ

 

まいあがったままでも

まいおちたままでも

そこでけつだんなどとせっかちなことをいうな

もっとさきの

はるかなかなたに

つみかさなってゆれながらつったっているような

おおきなものが

まちかまえていることを

わすれるな

 

みえないもののなかからでも

しっかりした

おおきなものをみつけることができたなら

おとしてこわすことをおそれて

ぐるぐるじぶんをまきつけて

はじけたりしないでくれ

あいこん

あいこん　
しるし
なんのしるし
なにかのめじるし

なかになにがあるの
それを
おぼえておくための
しるし

でも
なにがはいっていたのか
わすれてしまった

うまれたときのしるしは
どこにある
おなかのまんなかにあるよ

オヘソというあいこんだよ

ゆうやけ

ゆうやけが
おやまを
たべようとしています

ゆうやけさん
ぼくを
たべてもいいよ

ゆうやけさんは
うつくしくて
やさしいから

おもいっきり
たべてくれても
ぼくはすこしもかまわないよ

眼鏡

眼鏡をかけている
というと
特殊な視覚認識で
世界を見るような意味に
たとえられる

いやらしい
ふしぜんな
かたよった
行為をさすときにつかわれる

科学的には
故障した視覚構造を
矯正しているだけのことだ

といっても
しぜんに
人はそれぞれの眼鏡をかけて
世界をみているものだ

みんなが
同じ眼鏡をかけているならば
それでいいとは限らない

問題は
それが
どんな眼鏡かということだ

さあ、いっせいに
どんな眼鏡をかけて
世界をみればいいのか？

そんなこと
わかったら
この世の終わりかもしれない

毎日

毎日
ほっておいても
草が　花が　　
埃や塵にまみれて
路傍の
こんなところに？
と
驚くようなところに
はえたりさいたりしている
くさったコンクリートが
土になって
法則にしたがっているのだ

毎日
ほっておいても
法則がきめてゆく