幸福論
生態系のように
頂点を描くと
脳
それを珠玉のように
さしあげるのは
その忠実な兵士たち
かつがれている
自覚から
解放されることは
死にいたるまでお預け
朝いきなり年月日時をつかまえる
夜は夢のデスクで揺れねばならない
さて人情は
赤い花か白い花か
どちらだろう
デジタルとアナログ
どちらだろう
あたたかい、といえば
赤い、がたちこめて
人は涙をけさない
真っ赤に燃える天空から
手をつたってくるぬくもりが
おもわずふれたように
むせぶ肉体
さしあげられた頂点は
ざわめいているのか
いきてゆくのは
葦ではなく
もえる藁かもしれない